AJCC

東海S

ゼーヴィント

(牡4、美浦・木村厩舎)

ディープインパクト
シルキーラグーン
母父ブライアンズタイム
通算成績8戦3勝
重賞勝利 16年ラジオNIKKEI賞(G3)
連対時平均馬体重483kg (最高:486kg) (最低:480kg)
前走時馬体重486kg
POINT直飛のディープインパクト産駒で、身体も柔らかく伸縮性がある。母父ブライアンズタイムで皐月賞馬ディーマジェスティと3/4同血だが、コチラの方がスピードタイプで素軽さを感じる。冬場ながら毛並みも美しく、毛艶も良好な状態。福島記念から若干、間隔は開いたものの太めもなくきっちり仕上げてきた。3歳時から好バランスの馬体を見せてきたが、年明けて筋肉の張りも良化。着実な成長が感じられ、ここでも好勝負になる。

リアファル

(牡5、栗東・音無厩舎)

ゼンノロブロイ
クリソプレーズ
母父エルコンドルパサー
通算成績11戦4勝
重賞勝利 15年神戸新聞杯(G2)
連対時平均馬体重506kg (最高:512kg) (最低:500kg)
前走時馬体重524kg
POINT<今週のイチオシ> 前走の金鯱賞は1年の長期休養明けでプラス18キロ増。成長分を含めてもかなり余裕のある体つきだった。今回は1週前の時点にして腹回りをすっきりと見せ、明らかに前走から絞れてきた。500キロ以上ある大型馬なのだが、シルエットは重苦しさを感じず、素軽い印象を受ける。銭型も浮いており、毛艶も良好で体調面では何の不安もない。一度使われた上積みがあり、絶対能力を考えても巻き返しの可能性は大きく、復活Vを期待したい。

ルミナスウォリアー

(牡6、美浦・和田郎厩舎)

メイショウサムソン
ルミナスハッピー
母父アグネスタキオン
通算成績19戦5勝
連対時平均馬体重469kg (最高:482kg) (最低:456kg)
前走時馬体重482kg
POINT昨年の新潟記念前と比較して、全体にかなり引き締まってきた。欧州血統独特の緩さも解消されつつあり、筋肉量はさほど変わらないが、筋肉の張りが感じられるようになってきた。欲を云えばもう少し、トモの肉付きが増えて欲しいところ。それでも背中には銭型も浮いて代謝は良好。毛艶の乗りも抜群で状態は絶好調と云っても過言ではない。デキの良さで前進可能と見た。

タンタアレグリア

(牡5、美浦・国枝厩舎)

ゼンノロブロイ
タンタスエルテ
母父Stuka
通算成績13戦2勝
連対時平均馬体重469kg (最高:478kg) (最低:458kg)
前走時馬体重476kg
POINTゼンノロブロイ産駒にしてはすっきりと見せており、造りはいかにもステイヤー。背中のラインと腹回りが平行で一瞬の切れ味には欠けるものの、長く良い脚を使える。繋ぎが長めで跳びも大きい馬なので、道悪は不向き。頼りなかったトモも肉付きが良くなってきており、5歳を迎えて成長を感じる。久々ということでメイチの仕上げではないものの、毛艶も悪くない状態で、太めも残らずしっかりと仕上がっている。上位争いに期待したい1頭。

シングウィズジョイ

(牝5、栗東・友道厩舎)

マンハッタンカフェ
シングライクバード
母父シンボリクリスエス
通算成績15戦4勝
重賞勝利 15年フローラS(G2)
15年ターコイズS(重賞)
連対時平均馬体重457kg (最高:474kg) (最低:450kg)
前走時馬体重474kg
POINT母父シンボリクリスエスの影響か、牝馬にしては肉付きが良く、大きさを感じないシルエットながら470キロ台の馬体重。コンパクトに詰まったタイプなのだろう。前走は2200mで2着に好走したものの、ベストは1800~2000mくらいだろう。距離延びて良いイメージは受けなかった。腹袋はロベルト系の特徴が出ているとしても、冬毛が伸びているのは気になるところ。牝馬は伸びやすい傾向にあるが、割り引いて考えたいところだ。

クリールカイザー

(牡8、美浦・相沢厩舎)

キングヘイロー
スマイルコンテスト
母父サツカーボーイ
通算成績36戦6勝
重賞勝利 15年AJCC(G2)
連対時平均馬体重471kg (最高:492kg) (最低:454kg)
前走時馬体重488kg
POINT腹回りは相変わらずボテッとして映るが、腹袋のたくましいタイプなので問題はない。胴が長い馬で、平均的に脚を使う競馬に向いている。瞬発力は欠けるので、先行して粘り込む競馬でないと好走は難しい。8歳を迎えたが、トモの筋肉量は前走以上と云って良い状態で、大きな衰えは見せていない。前走も着順ほどは負けておらず、展開次第で馬券内もありそうな仕上がり。体調の良さで一発を狙いたい。

グレンツェント

(牡4、美浦・加藤征厩舎)

ネオユニヴァース
ボシンシェ
母父Kingmambo
通算成績9戦5勝
重賞勝利 16年レパードS(G3)
連対時平均馬体重469kg (最高:474kg) (最低:466kg)
前走時馬体重470kg
POINT<今週のイチオシ> 昨秋のみやこS辺りから馬が垢抜けてきて、3歳春のやや頼りなかった印象はなくなった。背丈も伸び、キ甲が抜けて完成されてきた様子が伺える。クビさしもたくましく、前駆、後駆ともに筋肉量に溢れたパワータイプ。冬場ながら毛艶も光っており体調面でも文句なしの良い状態。ネオユニヴァース産駒らしい曲飛の持ち主で、身体の使い方が上手なので瞬発力もある。この仕上がりなら恥ずかしい競馬にはならないはず。勝利を期待したい。

アスカノロマン

(牡6、栗東・川村厩舎)

アグネスデジタル
アスカノヒミコ
母父タバスコキャット
通算成績26戦7勝
重賞勝利 16年東海S(G2)
16年平安S(G3)
連対時平均馬体重505kg (最高:526kg) (最低:484kg)
前走時馬体重522kg
POINTチャンピオンズC前の立ち写真は正直やや太く映っていたのだが、当日はマイナス10キロで絞れており、それが好走に繋がったと見ている。今回は1ヶ月半ほど間隔が開いての参戦となるが、冬毛も出ており、そこまで見栄えはしない状態。ただ、昨年勝った時もこのような見た目であったことから、地力での好走も十分考えられる。昨年は年末のベテルギウスSを使って、上積みのある状態だったことから、今回はフェブラリーSへの叩き台との見方。それでも絶対能力は上位なので、相手には入れておきたい。

ピオネロ

(牡6、栗東・松永幹厩舎)

ネオユニヴァース
クルソラ
母父Candy Stripes
通算成績25戦6勝
連対時平均馬体重485kg (最高:502kg) (最低:464kg)
前走時馬体重500kg
POINTダートに路線変更して3戦2勝。クビさし、胸前、トモのいずれを見ても筋肉量が多く、かなりパワーに秀でたつくりとなっている。ここまで肉付きが良いと短距離志向が強くなっていきそうなのだが、幸いなことにこの馬は脚もスラッとして長く、広いストライドで走ることができるので距離が持つのだろう。光の当たり方もあるが、毛艶も良好で馬体の張りも上々。グレンツェントに次ぐ2番手評価はこの馬。

ロワジャルダン

(牡6、美浦・戸田厩舎)

キングカメハメハ
アグネスショコラ
母父サンデーサイレンス
通算成績20戦6勝
重賞勝利 15年みやこS(G3)
連対時平均馬体重499kg (最高:508kg) (最低:494kg)
前走時馬体重500kg
POINT見栄えのする好馬体で、バランスが整ってシルエットが美しい馬。ムダ肉の付きにくいタイプで、太め感なくレースに望むことができそうだ。デキ落ちしているわけではないのだが、筋肉量や馬体の張りは昨年の夏~秋にかけての方が良く見えた。レースぶりもそうだが、馬体の迫力といった面からも、勝ち負けするには若干パンチが足りない印象。昨年3着の実績もあり、一概に消せない存在ではあるが半信半疑。

インカンテーション

(牡7、栗東・羽月厩舎)

シニスターミニスター
オリジナルスピン
母父Machiavellian
通算成績24戦8勝
重賞勝利 15年平安S(G3)
14年みやこS(G3)
13年レパードS(G3)
連対時平均馬体重483kg (最高:498kg) (最低:472kg)
前走時馬体重508kg
POINT前走は9ヶ月余りの休み明けでもしっかりと仕上がっており、内心期待していたのだが最後に息切れして8着。一度使って馬体は締まってきたものの、筋肉量はフェブラリーSで2着した時と比較して物足りない。年齢的にもここからの上積みは期待しづらく、メンバーが揃った印象もあるので勝ち負けは厳しいか。ただ毛艶や筋肉の張り自体は悪いものではなく、現状の力は発揮できそう。

ラストインパクト

(牡7、栗東・角居厩舎)

ディープインパクト
スペリオルパール
母父ティンバーカントリー
通算成績30戦7勝
重賞勝利 14年金鯱賞(G2)
14年京都大賞典(G2)
14年小倉大賞典(G3)
連対時平均馬体重489kg (最高:498kg) (最低:482kg)
前走時馬体重482kg
POINTジャパンCの時は肋も浮いて、毛艶も正直良くは見せていなかった。今回はその時と比較して良い状態でレースに出走することができそう。繋ぎの角度は立ち気味なので、ダートはこなせても不思議ではない。一線級と比較してパワー勝負では不利なので、雨~雪予報で重馬場はプラスに働きそう。ただ、全体に全盛期の迫力、筋肉量も落ちてきた感じが否めない。現状の能力でどこまでやれるのか不安要素も多く、推しづらいイメージだが……。

AJCC

東海S

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