ソウルスターリング

(牝3、美浦・藤沢和厩舎)

Frankel
スタセリタ
母父Monsun
通算成績4戦4勝
重賞勝利 17年チューリップ賞(G3)
16年阪神JF(G1)
連対時平均馬体重477kg (最高:480kg) (最低:472kg)
前走時馬体重476kg
POINT<今週のイチオシ>整ったバランスに豊富な筋肉量、誰が見ても素晴らしい馬。デビュー前の重苦しい印象は全く感じられず、3歳春にして風格すら漂い始めている。チューリップ賞はあくまで前哨戦ということでトップ評価にしなかったが、今回は文句ない仕上がり。毛艶はピカピカで、全身の筋肉が彫刻のように見えるくらい馬体の張りがある。よほどのアクシデントがない限り、勝ち負けだろう。

アドマイヤミヤビ

(牝3、栗東・友道厩舎)

ハーツクライ
レディスキッパー
母父クロフネ
通算成績4戦3勝
重賞勝利 17年クイーンC(G3)
連対時平均馬体重480kg (最高:486kg) (最低:478kg)
前走時馬体重480kg
POINTハーツクライ産駒らしく折りの深い飛節の持ち主。背中がやや長めではあるが、体がとても柔らかく、馬体を大きく伸縮させることで優れた瞬発力を生むことができる。前走時には野暮ったく映った冬毛も完全に抜けて、毛艶はピカピカ。体調は良好で、1週前にしてキッチリと仕上がった。全体にゆったりとした造りなのでオークス向きではあるものの、絶対能力の高さで首位候補の1頭だ。

ミスエルテ

(牝3、栗東・池江寿厩舎)

Frankel
ミスエーニョ
母父Pulpit
通算成績3戦2勝
重賞勝利 16年ファンタジーS(G3)
連対時平均馬体重461kg (最高:464kg) (最低:458kg)
前走時馬体重454kg
POINT華奢な骨格であることを考えると、同父のソウルスターリングよりも筋肉量は多い。胴が詰まった体型で短距離型の造りをしており、行きたがる気性もあって距離はマイルがギリギリか。完成度が高く、特に前駆の肩~胸前あたりの筋肉の発達は目を見張るものがある。ふっくらとまではいかないものの、馬体の維持に苦労した前走時より全体的にボリュームアップしたところに好感を受けた。体調面で特に不安もなく、折り合いさえつけば末脚を発揮できるはずだ。

カラクレナイ

(牝3、栗東・松下厩舎)

ローエングリン
バーニングレッド
母父アグネスタキオン
通算成績4戦3勝
重賞勝利 17年フィリーズレビュー(G2)
連対時平均馬体重478kg (最高:482kg) (最低:476kg)
前走時馬体重478kg
POINT数字以上にスッキリとして見えるが、これは同じローエングリン産駒のヴゼットジョリーにも言えること。ずば抜けて筋肉のある馬ではないものの、バランスが良く素軽い造りで良いスピードがある。前走時はお世辞にも見栄えのする状態ではなかったが、結果として勝ちきったことから、中身(心肺機能)がしっかりと出来上がっていたのだろう。今回は毛艶も良くなってきて良化を感じられる仕上がり。前走よりパフォーマンスを落とすことは考えづらい。

リスグラシュー

(牝3、栗東・矢作厩舎)

ハーツクライ
リリサイド
母父American Post
通算成績5戦2勝
重賞勝利 16年アルテミスS(G3)
連対時平均馬体重431kg (最高:434kg) (最低:428kg)
前走時馬体重438kg
POINT2歳時は小柄な牝馬といったイメージそのままのコンパクトな馬体だったが、ここにきて胸前・トモの筋肉がボリュームアップ。馬体の幅も出てきて、チューリップ賞から1ヶ月ほどしか経っていないものの、確かな成長が汲み取れる。角度、日当たりの違いもあるが前走時よりも毛艶が冴え、皮膚も薄く感じられるように筋肉の張りもある。一度使った上積みは大きく、巻き返しも十分に考えられる。ソウルスターリングと甲乙つけがたい好仕上がり。

レーヌミノル

(牝3、栗東・本田厩舎)

ダイワメジャー
ダイワエンジェル
母父タイキシャトル
通算成績6戦2勝
重賞勝利 16年小倉2歳S(G3)
連対時平均馬体重464kg (最高:468kg) (最低:458kg)
前走時馬体重468kg
POINT2歳時はもう少しスッキリとしたイメージがあったものの、成長とともに父、母父の影響が出てきているのか、腹周りがゴロッとしてきた。太いという雰囲気ではなく、馬体の特徴と見て良いのでは。脚がやや短めで、体型的にも短距離にシフトしてきており、現状ではマイルが長い可能性も。毛艶や馬体の張り自体は前走と遜色ない状態で、問題なく仕上がっている。底力を要求されるG1の舞台でどこまでやれるか。

ジューヌエコール

(牝3、栗東・安田隆厩舎)

クロフネ
ルミナスポイント
母父アグネスタキオン
通算成績5戦3勝
重賞勝利 16年デイリー杯2歳S(G2)
連対時平均馬体重484kg (最高:490kg) (最低:476kg)
前走時馬体重488kg
POINTクロフネ牝馬らしく見栄えこそしないが、バランスが整っており美しいシルエット。特別筋肉質なわけでもなく、窮屈な造りでもないので、距離は折り合い次第で融通が利きそう。前走はまだ冬毛も残っていて「あくまで叩き台」といった印象だったものの、今回は背中に銭型も浮いてモサッとしたところもすっかりなくなった。毛艶も光っており、体調面での進境が窺える。穴で一考したい存在だ。

ミスパンテール

(牝3、栗東・昆厩舎)

ダイワメジャー
エールドクラージュ
母父シンボリクリスエス
通算成績2戦1勝
連対時平均馬体重500kg (最高:504kg) (最低:496kg)
前走時馬体重496kg
POINT斜尻ということもあるが、まだ腰が高く成長途上といった雰囲気。ダイワメジャー産駒らしく、前駆が発達しており力強さが伝わってくる。こういった形の馬は先行押し切りタイプが多いのだが、前走は後方からメンバー最速の末脚で差してきた。見た目以上に瞬発力があり、そして心肺機能も高い。チューリップ賞2着はフロックではなく、高い能力の証と見ている。冬毛も抜けて馬体の張りも良好。引き続き好勝負できる。

アエロリット

(牝3、美浦・菊沢厩舎)

クロフネ
アステリックス
母父ネオユニヴァース
通算成績4戦1勝
連対時平均馬体重484kg (最高:492kg) (最低:476kg)
前走時馬体重486kg
POINT480キロを超す大型の牝馬とは思えないスッキリとしたシルエットの持ち主。体の柔らかさではアドマイヤミヤビ、ソウルスターリングに譲るものの、前駆の発達具合、トモの容量はこの中でも上位。まだ腰高でキ甲も抜けていないように成長途上とはいえ、かなりのパワーを秘めている。欲を言えばもう少しトモの張りがアップしてくれば完璧。フットワークも大きく、折り合いに課題はあるものの馬体の造りから距離は意外と持つタイプ。心肺能力も優れており、相手候補筆頭で。

ライジングリーズン

(牝3、美浦・奥村厩舎)

ブラックタイド
ジョウノファミリー
母父キングカメハメハ
通算成績4戦3勝
重賞勝利 17年フェアリーS(G3)
連対時平均馬体重479kg (最高:484kg) (最低:472kg)
前走時馬体重482kg
POINT正方形に近いシルエットで、肩も立っていて全体的に詰まった印象の造り。距離はマイルがベストだろう。斜尻だがサンデー系らしく曲飛で、加速力がある。前駆と後躯、前後のバランスがとれており美しい立ち姿を見せている。毛色も相まって馬体は黒光りしており、代謝の良さが伝わってくる。一線級との能力比較が難しいところだが、この馬自身の力は十二分に発揮できるはず。

ヴゼットジョリー

(牝3、栗東・中内田厩舎)

ローエングリン
フレンチビキニ
母父サンデーサイレンス
通算成績4戦2勝
重賞勝利 16年新潟2歳S(G3)
連対時平均馬体重468kg (最高:470kg) (最低:466kg)
前走時馬体重462kg
POINTスッキリと見せすぎているくらいシャープな造り。デビュー時からこのシルエットは変わらないので、これが特徴と捉えて良いのでは。キ甲~肩甲骨辺りがくっきりと浮き上がっていた阪神JFの時と比較して胸前の筋肉量が増えてきており、少しずつではあるが成長も感じられる。背中に銭型が出てきて毛艶も光っているように、代謝が良くなってきて体調は良好。ただ、G1を勝ち切るまでのインパクトという点では微妙なところ。押さえ候補までか。

ゴールドケープ

(牝3、栗東・荒川厩舎)

ワークフォース
ジュエルオブナイル
母父デュランダル
通算成績8戦2勝
連対時平均馬体重428kg (最高:430kg) (最低:426kg)
前走時馬体重432kg
POINT先行したり追い込んだりと掴みどころのないレースをしているが、後躯に向かって腹回りがキュッと上がった形で、飛節の折りもやや深めであることから瞬発力を生かす形の競馬が合っていると見た。肩が立っているため、ストライドよりもピッチで加速するタイプで距離には限界がありそう。使って馬体の張りもアップしてきており、これまでの立ち写真の中では一番見栄えがする。体調は良さそうなので、展開次第で上位も狙える。