ラジオNIKKEI賞

CBC賞

ブラックスピネル

(牡3、栗東・音無厩舎)

タニノギムレット
モルガナイト
母父アグネスデジタル
通算成績8戦3勝
連対時平均馬体重500kg (最高:504kg) (最低:494kg)
前走時馬体重502kg
POINT前走の白百合Sは賞金次第でダービーへの出走もあり得たため、かなりビッシリと仕上がっていて、筋肉のボリュームや張りは申し分のないものだった。今回も悪くはない仕上がりとはいえ、前走ほどでは無いと見る。ただ今回は今まで戦ってきた相手と比較して一枚落ちるメンバー。クラシック戦線で強い相手に一度も掲示板を外さずに好走してきた地力は評価しなくてはならないだろう。

ジョルジュサンク

(牡3、栗東・鮫島厩舎)

ヴィクトワールピサ
ハリウッドローズ
母父ラムタラ
通算成績10戦2勝
連対時平均馬体重498kg (最高:508kg) (最低:492kg)
前走時馬体重508kg
POINT馬体の造りを見ても、やはり瞬発力に秀でた造りではなく、持続力を生かしてこその馬。白百合Sは4着に敗れたが、この馬自身も34.1秒の上がりを使っていて、あれ以上のキレをこの馬に求めるのは酷だった。今回は福島に替わり、まず前走のような上がり勝負にはならないはず。今年に入ってこれが5走目と数を使われてはいるが、調子落ちはなく、むしろ一戦ごとにパワーアップしている印象さえある。筋肉の張りも上々。前目で流れに乗れれば勝機あり。

ストーミーシー

(牡3、美浦・斎藤誠厩舎)

アドマイヤムーン
リーベストラウム
母父ゼンノエルシド
通算成績7戦1勝
連対時平均馬体重517kg (最高:522kg) (最低:510kg)
前走時馬体重524kg
POINT前走のNHKマイルは9着と着順こそ悪かったが1着と0.5秒差とそこまで負けておらず、今回もこのメンバーなら能力は上位グループ。馬体の張りはマイルCの時よりも良く見え、筋肉量も増えてきた印象。あばらもうっすら浮き、馬っぷりが良くなってきた。仕上がりは特に注文するところはない。しいてあげるならこの距離だ。マイルでもギリギリかな、と思っていたほどで、距離が延びるのは好材とは言えない。デキの良さでカバーできれば。

アーバンキッド

(牡3、美浦・斎藤誠厩舎)

ハーツクライ
コックニー
母父Swain
通算成績6戦1勝
連対時平均馬体重466kg (最高:472kg) (最低:464kg)
前走時馬体重466kg
POINTハーツ産駒はスッキリとしたタイプの馬が多いのだが、この馬はゴロっと見せるフォルム。腹袋は重厚な馬体だった母父のスウェインから出たと見ていい。この父特有のトモの甘さが感じられるが、胸前の筋肉量は立派。後ろがもっと成長すれば上の舞台でもやれる馬。今回、距離を延ばしてきたのは好感を受ける。胴の造りもゆとりがあるし、脚も長く見せる。ベタ蹄に近い形をしているので、道悪はノメってしまいそうで、できれば避けたいだろう。

ゼーヴィント

(牡3、美浦・木村厩舎)

ディープインパクト
シルキーラグーン
母父ブライアンズタイム
通算成績5戦2勝
連対時平均馬体重485kg (最高:486kg) (最低:484kg)
前走時馬体重484kg
POINTディーマジェスティと同じディープ×母父ブライアンズタイムだが、この馬はディープらしい、素軽く柔らかそうな筋肉の持ち主。飛節の角度が直飛に寄っていながらも脚をスラっと長く見せるのは父の産駒の特徴と言える。こういった面は得てして脚元に不安がでやすいが、体の柔らかさでカバーできるのがディープ産駒の良さ。馬体の完成度としてはまだまだ低いものの、デキは悪くないし、現状での力は出せそうだ。

ピックミータッチ

(牡3、美浦・藤沢和厩舎)

ゼンノロブロイ
レジェンドトレイル
母父フレンチデピュティ
通算成績6戦2勝
連対時平均馬体重516kg (最高:524kg) (最低:512kg)
前走時馬体重512kg
POINTロブロイ産駒の牡馬に良く見られるタイプのどっしりとした体つき。骨格が角ばっていていかにも牡馬らしい形。脚元を見なければダート馬と言ってもいいような馬体をしているが、蹄や繋ぎの角度は芝でもやれる形をしている。スピードと切れよりは、パワーを生かす展開、馬場向きだ。福島コースに替わるのは好材料だろう。ムダ肉なく仕上がっているし、皮膚も薄く、張りも十分。上位争いを期待する。

ダイワドレッサー

(牝3、美浦・鹿戸雄厩舎)

ネオユニヴァース
リバティープリント
母父スウェプトオーヴァーボード
通算成績6戦1勝
連対時平均馬体重452kg (最高:454kg) (最低:450kg)
前走時馬体重446kg
POINT前走時は腹回りに若干の余裕があったものの、筋肉の張り自体はパンとしていて仕上がりは良かった。今回、太め感は全くないものの、馬体の張りは前回よりは劣る印象。キ甲が抜け始めていることから完成度は高いのだが、正直、牡馬と混じって好走できるほどの能力があるのかは疑問。造り自体も瞬発力を生かすタイプなので、このコース替わりも好材とは言いにくい。

ベルカント

(牝5、栗東・角田厩舎)

サクラバクシンオー
セレブラール
母父ボストンハーバー
通算成績17戦5勝
重賞勝利 15年北九州記念(G3)
15年アイビスサマーD(G3)
14年フィリーズR(G2)
13年ファンタジーS(G3)
連対時平均馬体重475kg (最高:490kg) (最低:466kg)
前走時馬体重490kg
POINT春のドバイ遠征以来の休み明けでの出走となったが、馬体を見た感じではしっかりと仕上がっている。筋肉の量、張りも昨年、重賞を連勝した時と比較するとやや見劣りはするものの及第点と言えるデキにまで持ってきた。昨年のスプリンターズSは夏に使ったこともありお釣りが残っていない造りではあったので、その時よりは良い。脚質的にも開幕週の馬場は合いそうだが、果たしてどこまでやれるか。

スノードラゴン

(牡8、美浦・高木登厩舎)

アドマイヤコジーン
マイネカプリース
母父タヤスツヨシ
通算成績40戦8勝
重賞勝利 14年スプリンターズS(G1)
連対時平均馬体重503kg (最高:514kg) (最低:484kg)
前走時馬体重510kg
POINT脚部不安で1年以上休養していたが、復帰後も大崩れなく走っていて、極端に衰えた印象はない。ただ、馬体の張りや筋肉量(もともと多い方ではないが)は全盛期に比べるとどうしても見劣りしてしまう感は否めない。パワーが売りの馬なので、その辺りがどう出るか。体調自体は年齢的なこともあり良い意味で安定している。地力の高さでどこまで。

エイシンブルズアイ

(牡5、栗東・野中厩舎)

Belgravia
Miss Fear Factor
母父Siphon
通算成績17戦5勝
重賞勝利 16年オーシャンS(G3)
連対時平均馬体重462kg (最高:474kg) (最低:452kg)
前走時馬体重472kg
POINT全体にガッチリとした造りで、外国産馬らしい馬体の持ち主。短距離馬らしい形になってきた。休んで体全体に丸みが出たが、特に太めが残っている、というほどのものではない。高松宮記念の時と比較するとまだ余裕が残っているが、体調自体は良さそう。トモの容量は充実しているし、毛艶も良い。欲を言えば最終追いでもう一絞りできればかなり良い状態でレースに臨めそうだ。

サドンストーム

(牡7、栗東・西浦厩舎)

ストーミングホーム
ビールジャント
母父Green Desert
通算成績39戦4勝
連対時平均馬体重470kg (最高:484kg) (最低:454kg)
前走時馬体重474kg
POINT太めで短めの脚、詰まった胴、豊富な筋肉量。いかにも短距離馬といった体型の持ち主。飛節の折りも深く、瞬発力勝負に持って来いの体つきと言える。2歳時から一線級で戦っていて、今年7歳を迎えたが馬体を見た感じでは衰えている印象は全く無い。前駆、後駆のバランスがとれた整ったフォルムで、馬体の張りも良く、毛艶も問題なし。後方型の脚質だけに展開との兼ね合いがあるが、今回の診断メンバー中では一番良く見えた。

シンデレラボーイ

(牡6、栗東・矢作厩舎)

マンハッタンカフェ
ルスナイクリスティ
母父リンドシェーバー
通算成績31戦5勝
連対時平均馬体重493kg (最高:504kg) (最低:484kg)
前走時馬体重498kg
POINTこの写真では軸を狭めに、トモを流し気味に立っているので緩く映ってしまうかもしれないが、皮膚は薄く、トモの筋肉量もこの父としては豊富で、馬っぷりは良い。飛節は曲飛に出ていて、瞬発力に秀でた造り。過去4走で33秒台の上がりを使っていることからもわかる。オープンに上がってから一戦ごとに着順を上げているし、6歳でも成長しているのだろう。馬体の張りは良いし、毛艶も申し分ない。開幕週の馬場がどうかだが、この馬の力は出せるデキと見て間違いない。

レッドファルクス

(牡5、美浦・尾関厩舎)

スウェプトオーヴァーボード
ベルモット
母父サンデーサイレンス
通算成績16戦6勝
連対時平均馬体重465kg (最高:472kg) (最低:456kg)
前走時馬体重470kg
POINT掴みどころのない馬体だが、飛節は直飛に寄った造りで、ビュンという瞬発力よりは長くいい脚を使うタイプの馬だろう。競走能力にどこまで影響するかわからないが、馬体の大きさの割に頭が大きい馬である。芝とダートを両刃使いされているように、蹄は大きめで角度も平均的。ただ芝の道悪はあまり良くない。馬がスッキリして見えるのは父譲りのものだろう。仕上がりに不安はなく、レースに向けて大きな問題はなさそうだ。

ラジオNIKKEI賞

CBC賞