関係者の素顔に迫るインタビューを競馬ラボがオリジナルで独占掲載中!

和田譲治騎手

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-:一緒に乗っていてもそう思うのですね。地方から中央で活躍するジョッキーが今は多いですが、南関の騎手のレベルは高いと思いますか?

和:思います。皆、ハングリーだし、競馬も上手な人が沢山います。

-:その中で勝つというのは、それなりに皆が技術を底上げしあっていくからですね。

和:もちろん中央は芝もあるし、乗り方も違うのでしょうが、地方の人は上手いですよね。現に中央に移籍しても活躍している人ばかりですからね。

-:まさに結果として現れていますよね。普段、ご自身で技術向上のために心がけていることはありますか?

和:レース運びですかね。馬をコントロールして、リズム良く走らせる感じですね。

-:レースに臨む前はどういう心境で臨むのですか?

和:1番は馬のリズムを崩さないことです。展開もあるので、そんなに上手くは行かないんですね。



-:レース運びを大事にしているのですね。普段の生活でトレーニングなどはやっていますか?

和:今はトレーニングはしていないです。他場を乗ってない時はやっていたのですが、他場を乗り出すと、ジムに行く時間がないのです。本当は行きたいのですが、そもそもジョッキーは他のスポーツ選手に比べると、筋トレとかの習慣がないですよね。というのも、調教やレースで馬に乗っていると、筋肉はつきますし、体重も絞っているのでね。

-:朝も調教をしていると、筋トレはそんなに必要がないのですかね。

和:必要な筋肉はつくのですが、御したりするのには力がいるので、それをジムに行ってやったりはしていましたね。とはいえ、皆、そんなにやっているイメージはないです。

-:体重管理もありますし、あんまりつけ過ぎてもですよね。

和:僕は体重管理には問題ないのですが、それでも、他のスポーツ選手に比べたら甘いですよね。サッカーや野球は肉体面のケア、トレーニングは激しいですよね。

家庭を持ち、更なる躍進を

-:普段の休みの日は何をしていますか?

和:家でゴロゴロしているか、買い物するくらいですね。趣味と呼べるものも、最近はないですね。昔は中央の競馬を見に行ったり、馬券を買ったりしていました。今は全くしてないのですが。

-:今は休みもないので、休みが取れる日はゴロゴロですか(笑)。観る方で好きなスポーツはありますか?

和:昔は野球とかが好きでしたが、やっぱり競馬が1番好きです。今は周りがどういう競馬をするのかな、とそういう目で観てしまいます。昔はファンとして観ていましたが、今はどういう乗り方するのかな、という同業者目線ですね。競馬というものは、レースはどのレースも毎回違うのでね。どれだけ観ても飽き足りません。だから、土日は中央競馬ばかり観ています。

-:もう、競馬バカですね(笑)。

和:そうですね(笑)。

-:そして、ご結婚おめでとうございます。籍はもう入れたのですか?

和:籍は去年に入れて、式を今年の3月にしました。

-:家庭を持っての心境の変化はありますか?

和:やっぱり稼がなきゃ、という責任感が1番ありますね。もっとハングリーにやらないといけません。

-:成績も急上昇で、良いサイクルになっているのでしょうね。「男」としての人生も順調ですね。

和:そうですね(笑)。ハハハ。



-:それでは、これからの目標を教えて下さい。

和:重賞を獲ることと、年間100勝を今年の初めに目標として掲げていたので、それを達成できればいいと思います。

-:こんなジョッキーになりたい、という夢はありますか?

和:誰からも信頼されるジョッキーになりたいですね。

-:今年のここまでの調子はどうですか?

和:順調にきていますが、毎年夏場は成績が落ちるので、これからが正念場ですね。

-:100に届くまで“正念場”という感じですね。デビューから12年ほど経ちました。いち中堅ジョッキーとして、地方競馬の変遷を目にしてきて、地方の現状はどう感じていますか?

和:デビューした頃は競馬ブームもあり、景気も良かったですが、今の他の地方競馬は廃止している所もけっこうありますよね。苦しいことには変わりはありませんので、景気全体が回復することが1番良いのですが……。

-:大井競馬の魅力はどうですか?

和:ナイターが1番だと思います。サラリーマンが仕事終わりにこられたり、デートスポットともいえると思うので、そういうところが魅力だと思います。ただ、お客さんがもっと沢山来てくれて、売り上げもそうですけど、競馬を見てくれるファンが多くなれば、という感じはします。夏場のイベントとして、今は内馬場でバーベキューも始まりましたね。

-:去年も好評だったみたいですね。

和:凄く良い匂いしますよ(笑)。1500、1600(m戦)だと、ゲート裏で回っている時とか、バーベキューの真裏なので匂いがします。僕らは競馬中なので中に入れないですが、ファンとして入ってみたい、と思いますよ。

-:疲れている時なんて、お肉を食べたくなりますよね(笑)。

和:減量している人などはよっぽど思うでしょうね(笑)。

-:沢山お話をいただきましたし、最後は動画でファンの皆さんへ向かって、挨拶をよろしくお願い致します(笑)。今回はありがとうございました!次回もよろしくお願い致します。

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【和田 譲治】 George Wada

1984年 鹿児島県出身。
2002年 大井競馬よりデビュー。
地方初勝利:
2002年7月3日 大井競馬10R スマシガオ

父は園田競馬の元ジョッキーであり、現在は牧場経営を行っている和田清文氏。後に同じく大井競馬に所属することになる、有年、矢野騎手らと時同じくして地方競馬教養センターへ入所。無事に卒業を果たし、2002年に騎手デビューを果たす。
2012年に年間50勝、昨年は85勝と、近年は着実に成績を伸ばしており、ネクストブレイク間違いなしの存在。昨年、入籍を果たし、一層の責任感をもって、飛躍を誓っている。