パドックで多数の注目ポイント

-:この馬はダートで走れていますから、芝で走る時は多少馬場が荒れている方が良いのでしょうか?

橋:どうでしょうかね。今回の追い切りの動きを見ていても、スピード不足とも感じられないので、そこまで馬場状態に左右されるとは思わないです。むしろ最後の坂がどう出るかですね。3戦目の阪神での走りは納得できないところもありましたから。

-:ただ、その時よりもパワーアップはしていますよね。

橋:そうですね。間違いなくパワーアップしていると思いますよ。

-:競馬の時には左トモに脚あてをしていますよね。

橋:ブチコスペシャルですね(笑)。デビュー前からの追い切りですが、少し速いのをやると毎回左トモをぶつけていたので、その保護のためにつけていますね。キャンターとかは大丈夫なのですが、速いのをやるとフォームがバラついてしまって、ぶつけてしまいますね。

橋本真悟調教助手

前走時のブチコ 高橋氏の指摘どおり左トモだけに脚あてを付けている


-:今後、体がしっかりしてきたら脚あてはなくなるのですね。

橋:そうなってくれたらとは思っています。ただ面白いところもあって、脚あてが影響しているかは分かりませんが、ダートを使っている時は全くぶつけてこなかったんですよ。最後まで余裕があったのかもしれないですけどね。

-:その点は今後の課題になると。

橋:そうですね。まだまだ良くなる余地はあると思います。

-:体的にもこれからもっと成長すると思います。

橋:もっと幅が出て欲しいですからね。まだ筋肉量が足りないと思うのでね。

-:前走から体重の変化というものはどれぐらいありましたか?

橋:現時点で前回と同じぐらいなので、少し減るのかなとは思います。

-:それは仕上げた分でしょうか?

橋:芝なので、軽いほうが良いのかなと思っていますね。デビューした時からあまり変わっていないので、無駄な肉は取ってしまって必要な筋肉だけ、という感じで良いですね。

-:あとは女の子なので、春先になると(フケなど)デリケートな問題も出てくるかもしれません。今のところはいかがですか?

橋:今は問題ないですね。

-:ブチコに対して気を付けていることはありますか?

橋:“常にキレイに、白い部分はより白く”というところですかね(笑)。あとは女の子なので、常に可愛い顔を見てもらえるように、とは思っていますね。パッと見は怖い顔かもしれませんが、よく見ると可愛いのかな、と思えるのではないですか(笑)?

-:特に左目はアイラインが入っているようにも見えますね。

橋:お客さんはパドックだと右側しか見えないですから、止まった時は左側を見てもらえるようには気を付けています。

橋本真悟調教助手

-:阪神のパドックは多少見にくいですが、それでも見て欲しいですね。

橋:そうですね。ぜひ注目して覚えておいてもらいたいです。

-:今回の結果が万が一、ダメでもダートという舞台もありますからね。橋本さんとしてはダートなら、どの辺りまでいけると思っていますか?

橋:行ってほしいのはJBCのレディスクラシックですね。やっぱり女の子の中で一番になってほしいです。

-:これまでは人気先行型のイメージもありましたが、2勝を挙げましたし、桜花賞トライアルというところまでたどり着きましたので、あとはどれだけ上に行けるかというところだと思います。

橋:そうですね。これからは走りに注目してもらいたいですね。今までは僕のファッションも注目されましたが、これからはブチコを見てほしいです(笑)。

-:これからもJBCレディスクラシックに向けて頑張ってください。

橋:まずは桜花賞ですけどね。

-:僕らが何もしなくても人気になる馬だと思います。

橋:おかげさまで凄い人気ですからね。

-:チューリップ賞ではレースだけでなく、パドックから楽しみたいと思います。ありがとうございました。

(取材・写真=高橋章夫 写真=競馬ラボ特派員)

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