宮下瞳騎手インタビュー(前半)はコチラ⇒


さあ、17日に再デビュー!第二の騎手人生での目標は!?

-:騎手として、まず目標とすることはありますか?

宮:目標はまず1勝ですね。1勝というか、息子に勝つところを見せてあげたいです。

-:それを復帰の日にやってくれると、みんな喜ぶでしょうが……。

宮:出来るかな~。ちょっと微妙ですね、ハハハ(笑)。もともと8月の最初の開催から乗れるよう頼んで下さっていたのですが、免許上ダメで……。勝てそうな馬にもその時に勝たれてしまいました。8月の後半は良い馬が揃っていそうですが。

-:旦那さんの小山信行騎手とも戦うことになりますね。

宮:そうですね。競馬になったら関係ないので、ハハハ(笑)。

-:昔は瞳さんの方が勝っていたくらいですからね。

宮:しばらくブランクがありますし、向こうも負けん気を出して来ると思うので、お互いに頑張りたいと思います。

-:そして、復帰されて、息子さんに姿を見せたから"もう良いや"という訳ではないと思うので、将来的な展望も教えてください。

宮:自分の体力がどれくらい続くか分からないですが、せっかく死ぬほど勉強して貰った免許なので、本当に乗れる間は乗っていきたいなと。それこそお婆ちゃん、女性で最高年齢くらいまで乗れたらと思っています。

宮下瞳

-:まだ復帰もしていないので分からないと思いますが、何歳ぐらいまで乗れると思いますか?

宮:何歳なんですかねぇ。本当に名古屋でいうと、丹羽さんとか、もう少しで60歳ですが、頑張って乗っているので、ああいう姿を見ると、自分もああいう風に乗れたら良いなと思います。

-:そして、名古屋競馬はこれからどうなっていきそうですか?

宮:まだ正式には決まっていませんが、名古屋競馬場は移転の問題があるので、今後、色々と状況的に変わっていくと思います。今は名古屋競馬がすごく盛り上がっていて、売り上げも良くなっているのですが……。

-:瞳さんが引退した頃は、名古屋競馬場も廃止の危機にありましたが、その頃との変化はどうですか?

宮:本当に売り上げを見ても、今はすごく売れていますね。パドックに人がいないのは寂しいですが、もし競馬場が今のトレセンに移ったら、騎手の人たちも競馬関係者も仕事がしやすくなりますし、そういう面で弥富のトレーニングセンターに競馬場が出来た時に、もっとお客さん、ファンの人が競馬場に足を運んでくれるような競馬場になると良いと思います。

-:今はネットでの馬券購入が主流になってきている訳ですが、そればっかりではなくということですね。

宮:ぜひ競馬場に足を運んで欲しいです。韓国の釜山競馬場では、名前自体も釜山慶南競馬公園となっていますよね。そういう風に、家族で遊びに来られる競馬場になってくれると良いなと思います。自分が母親になったからではないですが、子供たちとみんなで、家族で遊びに行けるところになって欲しいなと思います。


「家でのママの仕事は、ご飯を作ってあげたり、家事をする姿は見ていると思うのですが、悪いことをしたら怒るママ、という子供たちのイメージがあるはずなので(笑)。でも、勝負師として頑張っているママの姿を見て欲しいです」


-:今、韓国の話が出ましたが、瞳さんは韓国でも大活躍されましたが、もう一度挑戦したいなという気持ちは?

宮:今すぐに、とかではなくて、名古屋競馬場で免許を取らせてもらった周りの関係者にきちんと恩返しをした後で、将来的に何十年先になるか分からないですが、騎手である間に一度は行ってみたいと思います。

-:向こうで短期騎乗された後、日本に戻ってきてから今も韓国との交流があると思いますが、具体的にどういう感じで交流されているのですか?

宮:やっぱりオーナーさんとは今でもありますね。先日も名古屋競馬場にオーナーさんが遊びに来てくれて、名古屋競馬場を紹介したりだとか、あとは通訳をして下さっていた方と交流があったりだとか、騎手や厩務員の方もSNSを通じて連絡を取ったり。今回免許を取ったことでも「おめでとう」と送ってくれたりしています。

-:旦那さんが韓国でしばらく乗られていた時も何回か行かれたと思いますが、やはり韓国は楽しい場所ですか?

宮:楽しいですね。名古屋競馬場にいる時は旦那さんのレースは観ていなかったのですが、韓国に遊びに行った時は競馬場に子どもを連れて、実際に旦那さんが乗っているレースを観たのも、自分が復帰したいという気持ちに影響があったのかなと思います。

-:賞金も良いですしね。韓国に限らず、他に騎手に戻ってやってみたいこと、やり残していたこと、これは達成したいという大きな目標はありますか?

宮:また中央に行きたいですね。確か中央には2回しか参加したことがないので、やっぱり中央で菜七子ちゃんと一緒に乗ってみたいです。

宮下瞳

宮下瞳

▲韓国で騎乗する宮下騎手(写真は2011年撮影)


-:復帰日も決まりまして、その時はテレビが7社くらい来るという話で、全国ニュースになることも想像できます。その日、その時はどういう気持ちで迎えましょうか?

宮:ありがたいですね。何かワクワクして、早く乗りたい気持ちの方が強くて。多少の不安はあって、ちゃんと乗れるかな、という心配はあります。でも、騎手としての姿を早く息子に見せたいので、楽しみです。

-:子供たちには、両親の騎手の姿を見てどのように育って欲しいですか?

宮:頑張っているママの姿を見て欲しいです。家でのママの仕事は、ご飯を作ってあげたり、家事をする姿は見ていると思うのですが、悪いことをしたら怒るママ、という子供たちのイメージがあるはずなので(笑)。でも、勝負師として頑張っているママの姿を見て欲しいです。

-:将来、騎手になって欲しいとも?

宮:なって欲しい気持ちはあるのですが、やっぱりケガが怖いので。でも、子供がなりたいと言ったら、応援してあげたいです。自分からは「なって」とは言わないと思います。長男は馬が大好きで、馬にすごく乗るので、適性はあるんじゃないかなと。次男は馬を怖がって、全く近づけないんです。ハハハ(笑)。

-:兄弟でもそんなに違うのですね。それでは、最後に宮下瞳騎手からファンのみなさまにご挨拶をお願いします。

宮:無事に騎手試験に合格することが出来て、5年振りにレースに復帰することになりました。最初は自分の思った通りに乗れなかったり、ファンのみなさんに納得していただけるレースが出来ないかもしれないですが、一生懸命頑張りますので、応援よろしくお願いします。

-:ありがとうございます。

宮:ありがとうございました。

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