元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
マツリ
2014/8/28(木)
…の物真似が得意なミラクルヒカルさんが来てくれました。リハーサルから全力で聞こえてくる歌声は栗東トレセン全体に響き、トレセンを盛り上げてくれましたよ。そして、祭りを盛り上げる、もう1つの名物が、こちらコーラルポテトです。
トレセン内にあったスーパー、コーラルで売られていたポテトで、今はこのお祭りでのみ販売されるんですよ。今の若いホースマンを育てた故郷の味を食べに競馬好きの皆さんも、是非、来年は参加してくださいね!右を見れば、あの騎手が!左を見れば、あの調教師という環境ですから興奮度200%です!!
さて、トレセン祭りを迎えた後は、競馬の祭り札幌記念が開かれました。まるで月9の様な、主役級の俳優陣を一目見ようと4万人超が集まりましたね!その中でも、1番人気には白髪と渋さが漂う名俳優ゴールドシップが選ばれ、2番人気には主演女優のハープスターが選ばれ、凱旋門賞という世界最高の舞台に向かう2頭に注目が集まりました。
レースはトウケイヘイローがスタート一番、ハナを奪いに行き、その後にロゴタイプが続く中、ゴールドシップは、まさかの行き脚がつかずで最後方から最高峰への挑戦する競馬となりました。これは少し厳しそうだと思いましたが、1000mを越えると札幌ではさすがに逃げ切れないペースで、典ちゃんの判断は正しいと思いました。しかし、そのゴールドシップよりもベストの競馬をしたハープスターが全ての馬を叩ききり、1着でゴールしました。
前走での悔しさを、このステップレースで晴らせたかなという川田騎手ですが、本番でも結果を出し、初めて悔しさを晴らすということになるのではと思います。そして、負けたとはいえ、ゴールドシップはかなり良い調整になったと思います。後は本番での気分次第では結果の逆転もあるでしょうね。主演俳優と女優が描く、ドラマチックなドラマに私も『first love』ならぬ、フランスでの『first win』を期待しています!
さて、まだまだ夏競馬!今週は新潟2歳SにキーンランドCが行われます。その中でもキーンランドCは面白いメンバーが揃いそうですね。まずは実績から言ってもレッドオーヴァルとフォーエバーマークが人気を集めそうですね。暑さも控えめになってきましたが、まだまだ牝馬が有利になるのではないでしょうか?その他にも、父が見せた意地を息子が引き継ぎ、初重賞を飾りたいフクノドリームに、ここいらで一発スノードラゴンとビウイッチアスなども!そして、復活する天才:豊ちゃんとスマートオリオンが屈辱を味わった北海道のお返しができるかに注目です!!
今週は騎手かな?馬かな?いきましょう!ゆきちゃんの気になる馬主(笑)。
新馬戦が始まり、少し落ち着いてきたこの時期には、毎年気になる馬主さんがいます。それが森中蕃さんこと、シゲルの冠名で有名な馬主様です。では、なぜこの時期に気になるかというと、それは毎年、名前に何からしらのシリーズが入るからなんです。例えば、シゲル+フルーツ名の年や、シゲル+役職名などがあるのですが、今年はなんと!シゲル+祭り名でした!!
残念ながらシゲルトレセンマツリはいなそうですが(笑)、本当に見ていてもシゲルヨサコイやシゲルアワオドリなど、面白い名前が多いだけに、皆様の故郷の祭り名を是非見つけて、応援してみてください!!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。