今井りか&安田美沙子

エピソード3 大好きな馬と思い出のレース



-:今井さんは言わずもがな、メイショウサムソンですね。

り:それこそ、みさみさと「うまなで」をやっていた2007年にメイショウサムソンに出会い、それが天皇賞(春)で、それまで武豊馬券しか買っていなかったのですが、やっと馬さんに魅力を感じてきた頃で、ゴール前のしぶとさと負けん気が一瞬で感じられて、この仔を応援していけば競馬をもっと好きになれるし、勉強していけると思わせてくれたんです。私にとって分岐点というか転機でした。

-:当時は石橋守騎手でしたかね。

り:はい。それだったので『武豊さん以外の馬さんで行けた』というのは自分の中でも大きかったです。結局、秋には武豊さんが乗ってしまうんですが…(笑)。

-:その1年前にメイショウサムソンに出会っていたら、もう少し儲かっていたかもしれませんね。

り:そうですね。3歳の時にも大活躍していた馬さんですものね。

-:安田さんはどうでしょうか。

美:ウオッカの日本ダービーです。自分が競馬を始めて段々と知識が増えて成長している中でウオッカがデビューして、阪神ジュベナイルF当時も注目していました。桜花賞は2着と残念でしたが、その後のダービーで64年ぶりに牝馬が勝つという瞬間を生で観て、感動の嵐で号泣してしまいました。自分たちが成長している中で、ウオッカが登りつめていく姿を照らし合わせて競馬の魅力、ドラマ性を改めて感じました。その後のロケでも産まれた馬房に入って寝転んだりとかしましたし、1頭に対して想いを込めて応援し続けることができたのはやっぱりウオッカですね。

-:先ほど、少しダイワメジャーの話も出ましたが。

美:ダイワメジャーも好きでした。アンカツさんが安田記念をダイワメジャーで勝ったんですよ。私、安田じゃないですか。なので安田記念は意識していて、勝手に安田美沙子記念なんて命名したりして。粘土で“安”という字を作ってアンカツさんに渡したんです。困った顔をしていましたが…(笑)。今は息子さんの部屋にあると聞きました。ダイワメジャーもウオッカと同じ時期に走っていて、牡馬ではこの馬を応援していました。今は産駒がデビューしているので、意識して馬券に絡めたりしています。

-:ダイワメジャーの仔は走ってきそうですね。

美:まだ大きなレースでの記録はありませんが、応援しますし結果を出してくれると信じています。

-:続いて、現役で注目している競走馬を教えてください。

り:オルフェーヴル、ジョワドヴィーヴル、カレンチャンですね。マシュマロも可愛いので応援しています。芦毛と白毛が好きなので、その中でも強い仔には目を惹かれますね。

美:私もオルフェーヴル。阪神大賞典も凄い興奮して、レース中に『怪我したらアカン』と叫んでしまいました。故障じゃなくて良かったです。あのレースを勝ったギュスターヴクライにも注目しています。ジョワドヴィーヴルも引き続き応援しなきゃ。やっぱりディープ産駒は走りますよね。そうだ、ホエールキャプチャは毎回本命にしています。最近はなかなか勝てませんが、デビューの時から注目しているんです。

-:女性的に牝馬を応援してしまうところはあるのでしょうか。

美:カレンチャンもそうですが、牝馬は名前も可愛いんですよね。