初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『去年もやりました』
2016/1/26(火)
皆さんこんにちは、ライター大和屋です。中京でのオツウは残念でした。ちょいとというか全編通じて展開が向かなかったという感じでしょうか?大外枠に結構押してからの逃げ。向こう上面では別馬に絡まれペースも速く、息を入れる間もなく直線に向いてしまいました。逃げ馬の場合これは仕方のないことなのかもしれません。が、もう少しなんとかならなかったかなぁと思う次第でございます。好位での競馬もできないわけではないはずなので次走に期待したいと思います。オツウさんは放牧に出ました。
さて、表題の去年もやりましたなのですが、それは言うまでもなく「ふるさと納税」です。今回の「ふるさと納税完全制覇読本」は前回の経験をふまえて、あまりあせらずゆっくり宣伝していこうと思っていたらまったくもって話題にならないまま年があけてしまったので、せめて自分のコラムで宣伝です。一昨年のふるさと納税、僕は完全にノータッチでしたが今年はほんの少しだけ関わったりしてみました。
あまり詳しく調べたわけではありませんが心から言わせてもらいます。とても色んなものがあります。食べ物から家電まで、それこそあらゆるものが手に入るといっても過言ではありません。各自治体寄付を沢山貰えるよう厳選された商品がラインナップされております。皆一生懸命な上に地方自治体は沢山あります。そんな状況での切磋琢磨な状況ですので生半可な品物では他と一線を画すことはなかなか難しい。下手に肉なんかをお礼の品にしてしまえば、よほどのことがなければ並み居るブランド牛やなんかに隠れ埋没してしまうことでしょう。各自治体その存在を全国に知ってもらおうとあの手この手を使って目立とうとしております。
そんな中で去年一年を振り返るとやり過ぎて頓挫したお礼の品なんかもあったりしました。工場があるので車をお礼にしようとしたり電子マネーをお礼の品にしようとして官僚に止められたりと、目立とうとしたあげくに失敗するパターン。しかしそうではなくこんな感じで目立っている自治体がいたりするのはご存知か?
まずは僕が去年やってきた一日町長、恐らく誰も希望しないだろうと高をくくっていた感が否めないものだったのでやってみました。もっと話題になるかと思ったのですがまったく話題になりませんでした。しかしこれだけは言わせてもらいます。ふるさと納税で一日町長を最初にやった男、大和屋です!
そして人間国宝の壺、これも誰も申し込まないだろうと高をくくっていたふしがありました。これ一昨年僕らが申し込んだらレパートリーが増えておりました。
そんな経験を踏まえた上で去年僕らがやったふるさと納税、恐らくこれもどうせ誰も申し込まないだろうと高をくくっていると思ったのでやりました。50万円で仏師があなたの為に彫ってくれる仏像です。前回はうちの親戚が直前になり我に返って仏像からバッグへと変更してしまいましたが今回はやりました。するとまたしても確認の連絡が来たらしく、思い直せとのことをまた言われたそうですが、今回はネタのためにやりました。しまいには仏師から直接連絡が来てこっちも忙しいだとかほとんどギャラもらってないとか、いろいろと愚痴をきかされた上でなんとかやってもらえることになったそうです。というわけで完成までにしばらく時間がかかるみたいですが、送られてきた暁にはまた報告します。その後はまず間違いなく親戚のお店に飾られることになると思いますので、興味のある方は是非赤坂のぼったくりバーまで見に来てくださいませ。
今回の目玉はもうひとつ。矢代亜紀画伯の絵。100万円なりです。これは人気だそうでお届けまでに最長で一年ぐらいかかるそうですが、これも赤坂のお店に飾ることになると思います。そんなに欲しいか矢代亜紀?とまあどんな絵がくるのか今から楽しみではあります。
とまあそんな感じで面白そうなネタふるさとにはすぐに食いつく大和屋ですので、地方自治体の皆さんどうせこないと高をくくって出品するのはよく考えてからにしてくださいね。
そんなこんなで他にもいくつかネタはあるのですが小出しにしていこうかと思っています。競馬のネタとは関係なくてアレなんですが『ふるさと納税完全制覇読本』絶賛?発売中です。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。