初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『コンプリート』
2016/9/30(金)
皆さんこんにちは、ライター大和屋です。イイナヅケ(牝3、栗東・須貝尚厩舎)はスーパー未勝利でデムーロ騎手の手腕に期待したものの3着、大きく離され実力的には少し差があったかもしれない、という感じでした。これに伴いJRAでは出走できるレースがなくなりましたので、地方競馬へと転厩することになりました。
もちろん地方で早い段階で2勝をあげてJRAに戻ってきてくれることを見込んでの転厩です。地方転厩に伴い馬主は友人でありプロソフトクリーマーで最近忙しくて遊んでくれない森川さんの名義になります。森川さんイイナヅケをよろしくお願いします。地方の転厩先は笠松競馬の後藤正義厩舎です。
現在笠松リーディング2位の敏腕調教師、おそらくすぐにナヅナヅも中央に戻ってきてくれることでしょう。地方転厩などの諸手続きや知識を与えてくださったNさん、ありがとうございました。森川さんの初単独馬主馬となったイイナヅケ、森川さんのお財布をさくっと温めてやってください。そんなこんなでイイナヅケ、行き遅れとなりましたがデモドリ狙います。
11月6日のアルゼンチン共和国杯当日、普通じゃ絶対入れない馬主席の更にVIPな席であるダービールームで競馬鑑賞できるそうなので僕抜きにしてもなかなかないチャンスかと思います。有料となりますがダイナースカードを持っている皆さんもしお暇なようでしたら、申し込んでみてはいかがでしょうか?ラボ関係でも冬にはイベントがあるそうなのでそちらのほうもお楽しみに。
というわけで競馬関係の話はここまで、ここからはポケモンGOトークとなりますのでわからない方はポケモンGO公式ページ(http://www.pokemongo.jp/)で確認願います。先日も熱く語ったポケモンGOですが、本日とうとうコンプリートすることに成功しました。
さまざまなレアポケモンを目指して走り、問題の事件の日ではありませんが、何度も何度もお台場でダッシュしたあの日々、最後に残ったポケモンはラプラスでもカビゴンでもラッキーでもなくプテラでした。知っている方は知っているかと思いますが、都内でプテラをゲットするのは並大抵ではありません。運まかせで出会うときもありますけど、本当に狙っていこうとするならば渋谷のマックで一日張り込むか、ラプラス狙いでついでにお台場でプテラが出ると嬉しいぞぐらいの勢いでなければ見つかることはまずありません。しかし、その日はラッキーにも地元の駅に出現してくれました。
思えばこのプテラ、まだ何がレアかもわからないゲームを始めたばかりの頃に一度出会っていた因縁の相手です。その時も自宅の付近、何気なく発見したプテラに「ああ、こんな恐竜みたいなのもいるのか」と特に何かを感じることもなく対峙した結果、あっさりと逃げられました。それ以来ゲームを続ければ続ける程にそのレアっぷりを思い知らされたプテラ、渋谷のマックで複数回張り込んでもゲットできなかったあのプテラ、周囲の友人たちは孵化したりゲットしたりと皆もっていたプテラ。渋谷ではなく地元に出現です。
隠れているポケモンの中にあのシルエットが登場したその時、言うまでもなく僕はあの時の、たった一度出会ったあの時の記憶が走馬灯のように駆け抜けていったわけではないですが、今回ばかりは逃がしてなるものかと走ります。そこはなじみの蕎麦屋の更に奥へといった住宅街、つるっと出てきたその相手はまぎれもなくプテラでした。息をととのえズリノ実を投げ、言うまでもなくハイパーボールで一撃ゲット。こうして僕のポケモンGOモンスターコンプリートへの道は達成されることになりました。
これで当面やることがなくなりました。走破距離385キロメートル、ダイエットの為に始めましたがまったく痩せませんでした。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。