POG実行委員長Y(以下Y):皐月賞は大荒れとなったね。しかし、社台グループの1~3着か。

アルアイン

ライター野中(以下野):サンデーRが大苦戦という状況でアルアインが勝利したのは驚きました。ただ、皐月賞の結果がそのままダービーに繋がるという気もしませんし。

Y:POG的にはベタな指名だったかも知れないけど、戦歴を考えるとアルアインが皐月賞を勝つというイメージはなかなか沸かないよね。

野:結局、POGはベタな指名で大物を狙いつつ、後は自分の競馬観や価値観で馬を選べるかということでしょうね。何が何でもノーザンF固めとかは面白いとは思えませんし。ドヤ顔できないでしょう?

Y:ただ、負けたくはないんだよーー。

野:後はどれだけ人が気付かないところを探せるかでしょうね。この辺りはPOGも馬券も一緒ではないでしょうか。

Y:野中君のようにマニアックになる必要はないと思うけどね。

野:でもスズカゼとかが2勝するとドヤ顔できますよ!

Y:そういう楽しみ方もあると思うけど。今週はGI戦線の谷間だけど、オークストライアルのフローラSが行なわれる。

ホウオウパフューム

野:ホウオウパフュームは早々にオークスを目指すことを表明し、ここからスタート。ただ……。

Y:「……」が出たな。決め手は東京向きだし野中君も未勝利戦を勝った時に評価していた馬なんでしょ。

野:そうなんです。しかし、この馬のバックグラウンドを考えると怪しいなと。

Y:どの辺りが?

野:母マチカネタマカズラの1番仔であるジューヴルエールは2勝とまずまずでしたが、2番仔~4番仔までは未勝利。マチカネ繁殖は細川氏が亡くなった際に、かなりの数がノーザンFへ流れましたが、大当たりまで行った馬は1頭もいません。ジューヴルエールを含め3頭がシルクR所属、1頭が吉田和美氏名義でした。

Y:個人オーナーの手に初めて渡ったのが、ホウオウパフュームなんだね。

野:15年セレクトセールで5616万円(税込)と牝馬にしては高額でした。ただ、15年セレクト、16年セレクトは軒並み高額で馬がバンバン売れてました。ちなみに全妹のマチカネタマカズラの15も4320万円(税込)でした。これって元々、自信があったという訳ではないと思うんですよ。

Y:危険なところに突っ込んで来たね(苦笑)。

野:クラブだとマチカネタマカズラの仔はそんなに高い募集価格とはならないでしょう。ジューヴルエールは父がディープインパクトの牡馬で5000万円でした。クラブは個人馬主に下すよりもお得な価格になりやすいこと、15年、16年セレクトセールは非常に盛り上がっていたことを考えても、ホウオウパフュームや全妹の値段は非常に高い値段かと。

Y:値段だけ見ればそうかも知れないね。

野:牝馬の場合、繁殖の価値はクラブの価格に含まれていないことが多いので、単純には比較できないかも知れませんし、個人馬主の場合も所有形態が色々とあるので、比較するのは難しいのですが……。ただ、セレクトセールはノーザンFの馬で超A級馬は特定の個人大手馬主たちが競るのは皆さんもご存知の通りです。そういう意味で考えると、マチカネタマカズラの仔とかは思ったより付加価値がついているケースは多いと思いますよ。ノーザンFの方がオイシイかも知れません。

Y:意味深な書き方だ……。それはともかく、背景はそこまででなくても実力があるのは間違いない。

野:同厩のライジングリーズンがオークスではなくNHKマイルCと表明したのも、この馬の存在があったのかも知れませんよね。

Y:じゃ、有力なんじゃないの?

野:前走以外は上がり最速を使っていませんし、前走は加速ラップといっても、スローで少頭数。見た目が良すぎた感じはしますけどね。後はメンバー。未勝利戦で負かした馬たちは、1頭が1勝しているのみ。寒竹賞組からは500万下を勝ち上がった馬がいないんですよね。

Y:見た目の印象ほど強い競馬をしていないという可能性があるのか……。

野:全く無視するのは危険かも知れませんが、本命視するのも危険かと。

Y:そうなると大混戦じゃないの?

野:不器用ですがモズカッチャン、前走で1600m戦を使ったのは気掛かりもアドマイヤローザ、オークスに出走叶えば面白そうなディーパワンサらがいます。

Y:あれ、フローレスマジックは?

フローレスマジック

野:終わってみれば、さすがサンデーRということはあるかも知れませんよ。ただ、体調は安定しているとは思えないし、クイーンCは3着といえ、先行したアエロリットを捕まえられない状況。この血統も3歳春には間に合わないタイプですよね。

Y:厳しいジャッジだが、確かにラキシス、サトノアラジン、サトノケンシロウらを見ていると、本格化するのは秋以降の感じも受ける。

野:結局、牡も牝も混戦模様の年ってことでしょうかね。

Y:なるほどね。来週はいよいよPOG本が出揃うみたいだけど。

野:25日(火)はブリーズアップセールが行なわれます。この辺りのセールは北海道での状況が収録されているかと。取材陣の話では社台RH所属馬が今年は相当早いんじゃないのということでした。

Y:早々に北海道から山元トレセン、東西トレセンに入っている馬が多かったみたいだね。

野:イスラボニータ以外は、この速攻組は上手くいっていなんですが、今年は例年よりも早いのは間違いありませんね。そういった意味では6月の新馬戦からレベルの高い馬が揃いそう。後、社台RHは厩舎をやや変えてきたのも目立ちます。今までとは違う可能性もありそうです。

Y:桜花賞負けはしたけど、ソウルスターリングは出たもんね。ノーザンF系に偏るなら社台F系で攻めるのもありなのか?

野:日高、浦河地方のクラブ馬もありますよー!

Y:そういう馬は下位でアッと言わせたいから今後も情報をよろしくね。