POG実行委員長Y(以下Y):いよいよ今シーズンのPOGも最後だ!

ライター野中(以下野):ダービーといわれると、あー、ようやく上半期もひと息つけるかと思います。

Y:なんだか忙しそうだったもんね。

野:都合により3月に馬券しくじり先生、本日は「社台系クラブの内幕を知ればこんなに馬券が獲れる!」発売日というように、短期間に2冊書かせて頂きました。大人の事情で出版の順番が(笑)。

Y:さりげなく宣伝を入れてきたけど(苦笑)、社台系クラブ以外の話もあるみたいだね!

野:我らがラボファミリーである岡田牧雄氏のノルマンディーRなども考察しています。

Y:宣伝はこのくらいにしておいて、ダービーは枠順も発表されたけどいろいろと考えることが多くなったというか……。

野:アドミラブルが18番枠というのは気になっている人が多いことでしょう。青葉賞の走破時計や勝ち方ができれば確かにダービーでも有力。今年はデータが壊れているGI戦線とはいえ、青葉賞組もプリンシパルS組も勝てていないのは間違いありません。アドミラブルには人気になりそうだし馬券的な妙味は薄いはず。また、POG的に考えても、きょうだい馬は本格化する前に引退してますし、青葉賞、ダービーとハードなレースを乗り越えられるかは疑問もあります。

アドミラブル

Y:ただ、さすがノーザンFだよね。

野:ノド鳴りの馬を手術してここまで持ってきたというのは、ノーザンFもとい社台グループのレベルの高さを表していると思いますよ。クリニック部門ではJRAよりもレベルが高いといわれていることも聞きますし、装蹄関係もトレセン関係よりも腕のいい職人を抱えているというような話は聞きます。

Y:何だかんだいってノーザンFはクラシック戦線に強い。皐月賞も終わってみればアルアインだったしね。

アルアイン

野:皐月賞を勝利したので、松山騎手とのコンビが続投されたのは当然だと思います。ただ、混戦だったからこその皐月賞勝利だったかなと。松山騎手は結果を残していますが、ノーザンFは騎手起用にシビアですからね。

Y:アドミラブル以外の期待度を分析してよ。

野:セレクトセール出身のスワーヴリチャードは期待馬の1頭だと思いますよ。母ピラミマは人気の繁殖になりました。ひとつ下の半妹(父ディープインパクト)は牝馬だったこともあるのか、シルクRに投入されました。セレクトに出せば高額で売れるところだとは思いますが、あえてクラブに投下したところに期待度の高さを感じます。裏読みすればシルクRを浮上させたいということでしょう。スワーヴは皐月賞もボチボチの競馬。左回りの方がいいということを考えるといかにもダービー向き。

Y:皐月賞では割と順調に使われていたのに、17年初出走のレイデオロに先着されたのが気になるんだよね。

野:どちらも上がり3F最速でないというのは引っ掛かりますよね。レイデオロの場合は血統的にダービーがいいかは疑問もあります。母系を辿ればディープインパクトの名が出てきますが、母ラドラーダも短距離中心だったし、半弟の1歳馬は父がロードカナロア。基本はマイル前後だというのが想定されていたと思いますよ。2000mまでがいいけど、同世代同士ならダービーでもというところでしょう。

Y:距離が延びていいという訳ではなさそうだね。他のノーザンF系にも触れてもらおうダンビュライトは?

野:相撲でいうと関脇クラスでしょう。皐月賞をみれば強くも弱くもない。枠はいいと思いますが、勝つイメージは沸きません。

Y:サトノアーサーは?

野:アルアインとの比較でいうと能力は通用する可能性があります。瞬発力勝負になれば上位に来ても不思議はないでしょう。まぁ、馬場が悪かったとはいえ、新馬戦で同着1着となったスズカフロンティアの成績が奮わないので疑問も残りますが、取りこぼしたとはいえきさらぎ賞、毎日杯の内容が悪くなく、大混戦の今年ならダメージも少ないので、戦えると判断を変更しました。

Y:どちらかというと良血嫌いの野中君にしては珍しい評価だね。社台F系もお願いするよ。アメリカズカップダイワキャグニーは?

ダイワキャグニー

野:GIになると足りないと思います。ダイワキャグニーは左回りの方がいいんでしょうね。前走は快勝でした。先行してインを上手く回ってこれれば大味な競馬しかできないアドミラブルよりも面白いかと。

Y:なるほどね。追分Fのペルシアンナイトは?

野:距離の問題はあるかも知れませんが、先週のオークスでもハービンジャー産駒が2着と4着だし、皐月賞の内容もインをすくったことが騎手の好騎乗とされていますが、馬がある程度強くないとできない芸当ですからね。詰まりそうなときに抜けてくるだけの脚があるということは証明できました。まあ、乗り替わった馬がダービーで勝つことはほぼないですし、3着以内に入ることは少ないといわれていますが、今年はデータが壊れる年なので……。戸崎騎手とは馬券の相性が個人的に悪いですが、チャンスあると思いますよ。

Y:これまた珍しい見解でダービーは難解だというのが分かったよ(笑)。他に気になる馬はいる?

野:あとは皐月賞4着のクリンチャー。もっと強気に乗って欲しいですね。

Y:さ、来週からは次年度のPOGシーズンという訳だけど。

野:残念ながら競馬ラボのPOGは休止ということですが、いろいろと話題にこと欠きません。まず、堀厩舎が開幕週から出走を予定していること。社台RHもイスラボニータ世代よりも早期仕上げということ、オルフェーヴル産駒は気性が激しすぎることなど見所は多いと思いますよ。速攻系は新聞にも出ていると思いますが、来週、このコーナーで傾向を詳しくお伝えしたいと思います。