ホープフルSに出走するキャロットの2頭は相当な自信アリ!?

POG実行委員長Y(以下Y):いよいよ16年もラストウィーク。

ライター野中(以下野):といっても、POG的には折り返しですけど。

Y:相変わらずネガティブだね~。でも、朝日杯FSでミスエルテが負けるというのだけはあっていたじゃない。

野:ノーザンF系はここに来て強気過ぎると思うんですよ。結局、阪神JF、朝日杯FSとも取りこぼしてしまった。実は、両G1でノーザンF生産馬(および関連馬)が、どちらも勝てなかったのは06年以降では14年だけ。15年牡馬クラシック戦線は年明けにドゥラメンテやリアルスティールが間に合いましたが……。牝馬路線も桜花賞は非社台グループのレッツゴードンキ。オークスこそミッキークイーンが勝利しましたが、2歳12月上旬の未勝利を勝ったばかりの馬でした。

Y:つまり、現有勢力で重賞、OPを勝っている組では厳しいと。

野:少なくとも11月~12月に新馬、未勝利(3戦以内)に勝っている馬で、年明けに軌道に乗れる馬がいないとノーザンF系は厳しい可能性が高い。ちなみに、社台F系が両G1を連勝したのは、00年以降初という状況です。

Y:社台F系は馬の成長に合わせるから2歳戦は厳しいというのが定説だったのにね。

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葉牡丹賞で能力の違いを見せつけたレイデオロ

野:連勝はしましたが、信頼はしていません。朝日杯FSが阪神に移設されて3年経ちますけど、今年は時計面で阪神JFにも劣っていますし。13年も劣っていますが、馬場状態が稍重というもの。13年の朝日杯FS組はダノンプラチナ以下、クラシックで活躍した馬は皆無なので、稍重じゃなくてもレベル的に問題があったかも知れません。

Y:つまり、少なくとも朝日杯FS組は大苦戦だと。

野:勝ったサトノアレスも派手に追い込みましたが、上がり3F最速ではありません。モンドキャンノはクラシック云々という馬ではないでしょう。ということを考えると、クラシックを狙える馬はまだまだいるはず。

Y:そういう意味ではホープフルSにも注目だよね。

野:ところが、重賞になってからこのレースを勝つとロクなことがありません。シャイニングレイ、ハートレーはクラシックを前に故障。14年のシャイニングレイが勝利した際は、負けた組の中でホープフルS~ダービーまでの期間において、重賞で馬券になったのはタンタアレグリア(ホープフル8着→15年青葉賞2着)、OP特別で馬券になったのはマイネルシュバリエ(ホープフル12着→15年プリンシパルS2着)の2頭だけ。15年はホープフルS2着のロードクエストがNHKマイルCへ路線転換して馬券になりましたが、基本クラシックとは縁のない状況です。

Y:ディーマジェスティは昨年、ホープフルSで出走取り消しだったんだよね。

野:結局、この時期に中山芝2000mの重賞はタフ過ぎると思いますよ。必要以上に消耗してしまうのかと。

Y:となると、ホープフルSに出走する馬をPOGで持っているからといって安心はできないんだね。

野:少なくとも2年連続で勝利した後に故障ですからね。かといってタフにならないようなレースでは春のクラシック云々というレベルではないでしょうし。

Y:怖いレースだけども、現状はどう見ている?

野:それが、結構良いメンバーで話題も多いんですよ。2歳G1を連勝した藤沢和厩舎はレイデオロを投入してきました。

Y:2戦とも強い競馬だったよね。

野:また、キャロットFは母シーザリオのグローブシアターまで投入してきました。

Y:この2頭出しはもったいないな~、と思うところもあったけど。

野:2頭とも賞金を積ませたいということなんでしょうね。この世代の2歳牡馬はずっと大物がいないといわれているので、ここならワンツーもあると判断した部分もありそうです。ノーザンF直系のサンデーR馬はいませんし。

Y:ノーザンF系はアドマイヤウイナーやレイクヴィラFのビルズトレジャー、ハービンジャー産駒ベストリゾートという馬もいるよね。

野:アドマイヤウイナーは近藤オーナーの馬ですがワークフォース産駒。ちなみにワークフォースは社台スタリオンを出てアイルランドで繋養されます。ベストリゾートはハービンジャー産駒。超S級馬はこの中にはいなさそうですよね。サトノ馬が出ていれば使い分けもあったのかも知れませんが。

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グローブシアターは兄とは似つかぬ優等生タイプ

Y:野中君の裏読みだと、キャロットF勢は自信があるということだね。社台F系、追分F系はどう読む?

野:サングレーザーはやや巻き返してきた感もあるG1レーシングの馬。ただ、デイリー杯のレベルが高いと取るか、凡戦と考えるかで違ってきますよね。ショワドゥロワは芙蓉Sこそ3着ですが、自己条件に戻っても苦戦気味だし……。後先や過去の呪いを考えなければキャロットF勢は有力でしょう。

Y:当然、この馬にも触れないといけないでしょう。川崎でデビュー後連勝したコスモストラストよりも上という報道もあったよね。

野:根性はあると思うんですよね。1回腸炎で450㎏あった馬体重が400㎏まで萎んだらしいのですが、2カ月程度で立て直したとか。前走の大井戦は特に目立つ時計ではないのですし、初芝は不利かも知れませんが、タフなレースになればひょっとしてひょっとするかも。

土曜阪神5RはアドマイヤVS金子真人HDの様相!

Y:今週は3日間開催で馬をチェックするだけでも大変だけど、あの馬にも触れておこう。

野:24日の土曜日、阪神5Rの芝1800m戦に出走するアドマイヤアゼリですね。

Y:セレクトセールで2億7000万円。近藤氏が最後までこだわっていた馬だといわれているよね。

野:名物オーナーですが、最近は億を超えると降りることも珍しくありませんからね。それだけ気に入ったということでしょう。“天才”須貝厩舎らしくしっかり仕上げているとは思いますが……。ただ、このレースはインウィスパーズにも注目ですよ。

Y:金子真人HDの馬だよね。

野:金子氏vs近藤氏という構図だけではなく音無調教師vs須貝調教師の代理戦争でもあります。

Y:余計なことを……。

野:まあ、インウィスパーズはルメール騎手を確保しているのもプラスでしょうね。遅れているのは気になりますが、ディープインパクト産駒だけにやってみないと分からないところもあるでしょう。

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セレクトセールで破格の値段がついたアドマイヤアゼリ

Y:Mデムーロ騎手も非社台系のハギノアレスに騎乗するよね。

野:ハギノ系は日隈オーナー、安岡オーナー名義に分かれるんですが、前者はほぼ鮫島厩舎、後者は松田国厩舎がメイン。日隈氏名義は今年未勝利なので力が入っているかも知れませんね。

Y:細かいことよく知っているよね。

野:セレクトセールに行くと、このお二人の姉妹(日隈オーナーが姉)に松田国師が一所懸命説明しているのが確認できるので!

Y:17年もお手柔らかに頼むわ。

野:ちょこちょことぶっこむ程度にしておきます(笑)。

Y:肝心のPOG情報も頼むよ~!