POGラストウィークはコレを狙え！有力2歳新馬情報も先取り！
2016/5/24(火)
最終週だからこそ、注目したい3歳馬たち
「今年も、もう終わりか」。本来なら大晦日の言葉だが、POG狂の自分はダービーデイが大晦日。1年間、我々を楽しませてくれた馬とは、ゲーム上は今週でお別れである(以降も普通に応援するが)。
ダービーに出す馬を持っている人は、興奮してレースを待っているだろう。しかし、ダービーに出走馬がいない人、特に負けがほとんど決まってしまった人は、最後の週に少しでもポイントを獲得して負けを減らしたい。POG最終週は、勝ち組負け組関係なく、アツイ週末になる。そんな人のために、ダービー情報は他に任せて、ここではダービー以外の3歳戦の最後の戦いを追っていきたい。
ダービー前日の白百合Sは、オープン特別のおいしいレース。POG関連馬では、ロイカバード、ブラックスピネル、メートルダールが有力となりそうだ。特にロイカバードは、きさらぎ賞の後に疲れが出て、目標の毎日杯に間に合わず。京都新聞杯は、その影響かこれまでより調教の動きは平凡に見えたが、それでも3着と力のあるところを見せた。叩いた効果は大きく、デキは前走以上。秋へ向けて、ここはしっかり賞金を加算したい。
500万クラスには、POG人気馬が大挙出走する。土曜日東京の500万・芝2400mにはウムブルフ(牡3、美浦・堀厩舎)、オーダードリブン(牡3、美浦・加藤征厩舎)が出走予定。ウムブルフは同時期に入厩したマウントロブソンと評価を2分するほどの馬だったが、相手はダービー出走、こちらは未だ500万クラスと差ができてしまった。ダービーと同じ週に同じコースの500万を走るのは屈辱だろうが、2勝目を挙げて秋の菊花賞へ繋げたい。
2戦連続重賞3着 勝ち星が待ち遠しいロイカバード
同じ土曜日の東京500万・芝1800mはテオドール(牡3、美浦・国枝厩舎)。母は阪神JF2着のアンブロワーズという良血。早期デビューとあって人気を集めたが、初勝利はまさかの2月と遅くなった。休養明けだが、2連勝でPOGを締めたい。日曜日は、東京500万・芝1400mにワンブレスアウェイ(牝3、美浦・古賀慎厩舎)。 10月の新馬戦を勝った頃は、全姉のキャットコインのような活躍を期待したが、2勝目を挙げられず500万にとどまっている。前走は少差3着しており、今回はチャンス。
京都では、500万・芝2000mにアラバスター(牡3、栗東・池添学厩舎)が予定。11月の黄菊賞3着後に骨折が判明。故障も癒えてプリンシパルSに出走したが13着。一叩きして自己条件なら勝ち負けになるだろう。
POGというより、馬券的に注目がネイビーブルー(牡3、美浦・戸田厩舎)。「もうひと押しが利かないので久しぶりにダートを試してみる。新馬戦以来だが、当時とは馬が違うので新たな一面が出ないか」と戸田師。近親にはスタッドジェルランやアルゴリズムとダートのオープンで活躍した馬がおり、この馬も久々のダートで変身を見込む。日曜日東京の500万・ダート1600mを予定している。
ローズウィスパー(牝3、栗東・池添学厩舎)は、POGでお馴染みのバラ一族。「適性を探って色々と試している。ここまで能力ほど走れていないが、素質はあるはず」と池添学師。日曜日の3歳未勝利・芝1800m(牝)を予定。ここ2戦は人気を裏切っているが、そろそ人気も落ちそうで、馬券的には狙い目だ。
最後は、何度かここで紹介しているフリーフォール(牡3、栗東・角居厩舎)。「まだ体質が弱く、もっとしっかりしてほしいが持ってるモノは悪くない。新馬戦で負けたパールコードもその後の重賞で2着と、前走は相手のレベルも高かった」 と岸本助手。土曜日の京都未勝利・芝2000mを予定。近親に英オークス馬タペストリーがいるなど、母系は欧州の名家。ただコメントにもあるように体質が弱く、ここで出走予定を伝えては、出走延期が続いている。今度こそ出走が叶うよう願う。
例年以上に動きが早まる2歳勢
それでは2歳馬入厩情報に移りたい。毎週のように池江厩舎の馬を紹介しているように、今年は例年以上に進行が早い感じがある。特に今回挙げるクライウィズジョイの2014(牡、父ダイワメジャー)は、お奨めの一頭。アクシデントがあって予定していたセレクトセールに上場されなかったので、あまり表に出ていない馬だが、その後は順調に進み、ノーザンFでの評判も高い。シルクRの追加募集でも人気を集めたようで、ここへ来て注目度は高まっている。半兄はサトノノブレス、ヒカルオオゾラと血統的背景は申し分なし。早くから稼いでくれそうだ。
ノースヒルズからは2頭。ホープフルスター(牡2、栗東・中竹厩舎)は、全兄が芙蓉S、葵Sと2つのオープン特別を勝ったジャストドゥイング。ダイレクトトリガー(牡3、栗東・安田厩舎)は、半兄がダート王のトランセンド。どちらもクラシックタイプではないが、堅実にポイントを加えてくれそうなタイプだ。
ハウメア(牝3、美浦・藤沢和厩舎)は、半兄がセレクトセールで1億5000万円近くの高額だったジュエルプラネット。その兄はデビューも遅く、地方競馬で3勝したのみだが、妹はこの時期に入厩できたのだから、兄に比べ体質や脚部に問題が無いと考えていい。ベストアドバンス(牡3、美浦・田村厩舎)は、半兄が天皇賞・春を勝ったアドマイヤジュピタ。ちょっとPOGに向かない感じもあるが、この馬も早くに入厩できたことを評価したい。
ダービーが終わると、翌週からも早くも2歳戦が始まる。次回からは、2歳新馬戦情報を中心に展開していくので、POGに、馬券に役立てていただきたい。
2戦連続重賞3着 勝ち星が待ち遠しいロイカバード
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG＝超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。
