ブービー人気ウイングドウィールがV…佐渡ステークス

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14年8月2日(土)、2回新潟1日目11Rで佐渡ステークス(芝2000m)が行なわれ、伊藤 工真騎手騎乗の15番人気・ウイングドウィール(牝5、美浦・宗像厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:58.1(良)。

2着には3/4馬身差で4番人気・ファントムライト(牡5、栗東・藤原英厩舎)、3着には2番人気・トウシンモンステラ(牡4、栗東・村山厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたクイーンオリーブ(牝6、美浦・牧厩舎)は14着に敗れた。

ブリッジクライムが出遅れ。ロードロックスターがハナに立ち、クイーンオリーブら6頭が先頭集団を形成。離れた2番手にウイングドウィール、トラストワン、ファントムライトら5頭がひと塊に。しかし、前半5F過ぎから馬群が徐々に一団となり、直線へ。
残り2F付近でば馬群が横一線に広がり、そこから抜け出たのはウイングドウィール。遅れてファントムライト、トウシンモンステラも脚を伸ばすが、態勢は変わらず。ウイングドウィールが押し切った。

勝ったウイングドウィールは現級では6連敗中。頭打ちかと思われたが、(1-0-2-1)と得意にしている新潟芝で、最軽量51kgのハンデを活かして押し切り。3歳春以来の2000mという距離もプラスとなったか、大波乱を演出した。

同馬は母が中山牝馬S勝ち、秋華賞3着などのウイングレット。馬主は株式会社 グリーンファーム、生産者は千歳の社台ファーム。馬名の意味由来は「翼の生えた車輪。海外で使われる紋章、母名より連想」。

1着 ウイングドウィール(伊藤工騎手)
「距離が延びたので、先生からは上手く脚を溜める競馬をするように指示を受けていました。外枠からでしたが、上手く内に入れて溜めることが出来ました。直線で前が開いてからもしっかり伸びてくれましたよ。展開も向きましたし、ハンデも軽かったですし、何かもが上手くいきました」

2着 ファントムライト(戸崎圭騎手)
「スタートで躓いて後ろからになりましたが、最後はよく伸びてくれました。休み明けでしたが、馬が力を付けているのではないかと思います」

3着 トウシンモンステラ(田中勝騎手)
「長く良い脚を使っていますが、勝ち馬のようにピュッと切れませんからね。向こうは51キロでしたし、それを考えればよく頑張っています。これなら先も楽しみですよ」

4着 パワースポット(大野騎手)
「2000でも折り合いがつきました。どこかで内に入れて脚を溜めたかったですけど、入れられませんでした。溜めて脚を使わせる競馬が合っていると思います」

5着 ブリッジクライム(柴田善騎手)
「ゲートの中でジッとしていないでポコッと出ましたが、そういうスタートだったこと、でかえって折り合いがついたと思います。最後も良い脚を使っています」

14着 クイーンオリーブ(牧調教師)
「ジョッキーの話では、少し硬さがあったようです。そういうこともあって、自分のリズムで走れなかったのではないかと思います。また立て直します」

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ウイングドウィール
(牝5、美浦・宗像厩舎)
父:シンボリクリスエス
母:ウイングレット
母父:タイキシャトル
通算成績:29戦5勝





写真=武田明彦

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