【札幌記念】ナカヤマナイト軽快 「今年一番のデキ」

20日、札幌記念(G2)の追い切りが札幌競馬場にて行われた。ナカヤマナイト(牡6、美浦・二ノ宮厩舎)は本馬場の芝コースを駆け抜け、5F62.8-49.1-35.1-11.9秒を馬なりでマーク。雨で湿った馬場を物ともせず、馬なりながら軽快な動きを披露した。

「無理をさせることなく、感触を確かめる程度の追い切りでした。見た目には速く感じないでしょう?それでいて、これだけ良い動きでしたからね。調子が悪い時は追うと頭の位置が下がってきますが、きょうは大丈夫でした。今年一番のデキじゃないでしょうか」と評したのは三浦堅治調教助手。かつての実績馬も昨年の中山記念以降は9連敗。更に8戦連続で掲示板を外しているように、近走は往時の輝きが見られないが、状態面には太鼓判を押した。

しかし、4頭ものG1馬が名を連ねるメンバー構成と、一気の相手強化となる札幌記念。それでも「相手が強くなる分、こちらは状態面の上積みに期待したい」と同助手は前向き。北海道シリーズでのレースは前走のみの経験だが、力を要する中山コースで重賞を2勝しているように、そう苦手とはしないだろう。その函館記念も直線で行き場を失くすロスを考えれば、巻き返しの余地はある。G1の大舞台やフランスの地も経験した重賞3勝馬の復調となるか。真価を問われる一戦だ。