セカンドテーブル、5馬身差の快勝で人気に応える!!

セカンドテーブル

14年8月23日(土)2回小倉7日目5R サラ2才新馬(芝1200m)

セカンドテーブル
(牡2、栗東・崎山厩舎)
父:トワイニング
母:モカサンデー
母父:サンデーサイレンス

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9頭立てと、新潟の多頭数新馬戦に比べると有難い馬数だ。2番人気のペプチドアルマがスタートでもたつく。1.8倍と圧倒的1番人気のセカントテーブルは、すぐに2番手と絶好の位置をキープ。逃げたのは最内枠のサフランスター。前半3Fを34.4と、マイペースで息の入る流れを演出して行けたが、4角入口でセカンドテーブルに並ばれてしまう。
気がつけば5馬身差の圧勝となったセカンドテーブル。稽古で好タイムをマークしたが、それを実戦でもちゃんと現す快勝ぶり。まずは第一歩をいい形で踏み出した様である…。


いくら今週のコース追いが水を含んで走りやすいとは言え、新馬クラスでCWの6F80秒割れは、速いと言うより速過ぎる程のタイム。あとはそれを実戦で出し切れるか否かにかかっている。
当然に圧倒的人気の1.8倍の支持を得たセカンドテーブル。ゲートはむしろ他馬よりも先んじていたぐらい。外国産馬のテルヌーヴと2頭が早いスタートを決めた。ペプチドアルマは、何かゲート内で固まっていたかの様な感じで出が悪い。一瞬で3馬身ぐらいの差が出来ていた。

最内のサフランスターがダッシュを利かせて先手を取っていく。それを観る形でセカンドテーブルがすぐに2番手に張りつく。半馬身差でサフランスターを追う展開となる。3番手となったセングウが、やや外へ逃げ気味な感じとなる。その後ろでビップチャーチャンが内へ切り替えようとする2F手前あたりで、ペプチドアルマが追いついてきた。しかしかなり押してきていただけに、脚を使っていたのが見えた。

前はサフランスターの1馬身後ろと間隔を取り、十分に息を入れていくセカンドテーブル。3角のカーブで外へ流れるセングウの内を8枠のピンク帽の2頭が抜いていく。
3Fのハロン棒を合図にしたかの様に、セカンドテーブルがサフランスターに接近していく。やや右の手綱を内に引いているサフランスターの川須Jを観ると、少しだけ外へ逃げ気味だったのかも知れない。カーブを廻る時にはそのサフランスターに並びかけて、直線へ入ってきた時には前に出ていたセカンドテーブル。ラスト1Fでステッキを1発、そして2発、さらに1発、2発、ゴール前でも決めの1発と計7発。どうやら先頭に立ってソラでも使っているのか教えのムチの様であった。
ペプチドアルマが3着に上がってきた直線だったが、前との差を著しく詰めている様には見えず。そこからさらに5馬身差のビップチャーチャンは、脚が上がり気味に見えた。

ここではかなり抜けていた感じのセカンドテーブル。それこそ次のステージとなるのか、小倉2歳Sでのセカンドテーブルが見ものだ。それ程に新馬戦クラスでは抜けていた存在の馬であった。中1週での小倉2歳S。むしろ間隔的に開き過ぎるよりもいいのかも知れない。

今年の函館2歳Sでの混戦を断ち切ったのが、連闘で臨んできた勝馬であり、2着馬も他馬よりもキャリアの点で勝っていた事実。ローテーションも問題になってくるものなのである…。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。