【3回新潟】ステラスターライト…小平奈由木の注目新馬レポート

ステラスターライト
(牝2、美浦・堀厩舎)
父:ディープインパクト
母:ノーブルステラ
母父:Monsun

稀代のスーパーホースであり、スタリオン入りしてからも日本競馬を牽引するディープインパクトの産駒。史上最速のスピードで勝ち鞍を量産している。現3歳でもハープスター(桜花賞)、ミッキーアイル(NHKマイルC)がG1を奪取。来春のクラシックへも大挙して臨むこととなろう。

母ノーブルステラはドイツに生まれ、イタリアで3勝した後、ニューヨークBCH(G2)をはじめ、アメリカのターフで重賞を4勝した。独国の至宝であり、シロッコ、マンデュロ、スキャパレリなどを送り出したモンズーンの肌。祖母のノーブルパールもG1(伊グランクリテリウム)の勝ち馬である。同馬の半姉がノーブルジュエリー(6勝、京都牝馬Sを3着)。ノーブルコロネット(現2勝)やノーブルプラネット(現1勝)は全姉兄にあたる。G1サラブレッドクラブにて総額3200万円で募集された。

社台ファームで順調に基礎固めされ、7月11日に美浦へ。18日のゲート試験をクリアすると、山元トレセンに移動して入念に乗り込まれた。ひと夏を超え、20キロ近くも体重が増加。8月23日の帰厩後は無理なくペースアップされ、上々の反応を見せている。晩生の血ながら完成度も高く、十分に力を出せる態勢にある。

9月27日(土)、新潟の牝馬限定・芝1600mでデビュー。戸崎圭太騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。