【シリウスS】本格化クリノスターオー「自分のスタイルで」

1日、シリウスS(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。クリノスターオー(牡4、栗東・高橋忠厩舎)は幸英明騎手が騎乗し、坂路で未勝利馬を1秒以上追いかける内容の併せ馬を敢行。クビ差遅れはしたものの4F50.9-37.4-24.8-12.7秒という抜群の時計を記録。1週前も坂路で52.6秒の好時計を出しており、休み明けながら絶好のデキにある。

2走前の平安Sで12番人気の評価を覆して重賞初制覇。続くエルムSではG1馬ローマンレジェンドと熾烈な叩き合いを演じ、アタマ差の2着まで迫ってみせた。「オープンまでは素質で出世できたが、その時点では背中もうまく使えていなかったんです。それらを含めて色々と走ることを教えてきた効果がここ2走の結果にもつながってきたと思います」と高橋義忠調教師は振り返る。

「放牧明けですが、今週の動きも良かったし、順調にこれました。先行する自分のスタイルでどういう走りができるか。この結果、内容で今後の選択肢を広げていきたいですね」と今回も期待は十分だ。先行できずに大敗した経験もあるものの、自分の形に持ち込めば力は歴然。阪神での勝ち鞍もあり、キャリア最重量となるハンデ57.5キロをこなせば好勝負必至。ここで結果を出してG1戦線に向けても弾みをつけたいところだ。