【シリウスS】得意の阪神で躍動 ナムラビクター

1日、シリウスS(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。春のアンタレスSに続く重賞2勝目を狙うナムラビクター(牡5、栗東・福島信厩舎)は小牧太騎手騎乗でCWコースを単走追い。終い強めに追われて6F83.9-67.0-52.1-39.1-13.3秒をマーク。順調な仕上がりを見せている。

「追い切りはゴネて動かないかと心配しました」と開口一番に苦笑いを浮かべた福島信晴調教師だが、 8月末からここへ向けてジックリと乗り込まれ、ここ2週は小牧太騎手が跨がってスイッチオン。ひと追いごとに素軽さを増してきた。

5月の平安S5着以来となる実戦も「前半をゆっくり入れたし、ラストは数字以上に余裕があった。目標どおりに調子も上がってきたように思うな」と師も仕上がりには満足の様子。一方で「ハンデは少し見込まれた気もするし、今の阪神はダートが軽いのがどうかな」と不安もポロリと漏れてきたが、最後は「ま、相性のいい条件だし、いい競馬はできると思うよ」と前向きに語ってくれた。

師の言葉通り、阪神のダートは(3-0-1-0)と滅法得意で、今回と同じ2000mも3走前に4馬身差の圧勝を演じている。パンとすればG1でも好勝負可能な未完の大器。堂々と勝ってG1戦線へ弾みをつけたいところだ。