【秋華賞】リラヴァティ自在性を活かす「内回りはプラス」

16日、秋華賞(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。ローズS3着で優先出走権を獲得したリラヴァティ(牝3、栗東・石坂正厩舎)は松山弘平騎手が騎乗して坂路4F54.6-40.0-25.8-12.8秒を単走でマークした。

全体の時計はやや地味に映るが、騎乗した松山騎手は「状態自体は変わらず良い状態できているのじゃないかと思います。そんなに攻め馬で動くタイプではありませんし、時計は出ていませんが、動きは良かったのではないかと思います」と手綱から伝わった感触に不安なしの表情を見せる。

まだ1000万クラスのレースに出走できる身だが、フェアリーS、チューリップ賞、そして前走のローズSでいずれも3着と、重賞でも崩れない先行力は形の上で格下でも決して侮れない。何より京都2000mのコース形態は有利に働きそう。「内回りになりますし、そのあたりもこの馬にとってプラスになるのではないかと思います。何が何でも行かないといけない馬ではないので、他にいる馬がいれば、2番手という競馬もできますからね。スタートだったり、調教師の方とも相談して、色々考えて乗っていきたいです」と熱く抱負を語ってくれた。

出遅れて不完全燃焼に終わった桜花賞でも0秒7差。渋太く権利を獲ったしたたかさがある。スンナリと先手を取って流れに乗れれば見せ場を作るシーンも十分ありそうだ。

リラヴァティ