【ジャパンC】1週前 エピファネイア「順調に来ている」

19日、ジャパンC(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。天皇賞(秋)6着からの巻き返しを狙う昨年の菊花賞馬エピファネイア(牡4、栗東・角居厩舎)はCWコースで助手が騎乗し、6F82.0-65.5-50.7-37.7-12.3秒をマーク。単走で一杯に追われたが、グッと気合が乗って、着実にこの馬らしさが戻ってきている。

4月の香港遠征以来の実戦となった天皇賞は初めて掲示板を外す6着。とはいえ、勝ったスピルバーグからは0秒2差の僅差で、決して悲観する内容ではなかった。その後は一息を入れて、少し緩んでいる部分があるということだが、エンジンが掛かってからの推進力はさすが菊花賞馬。鈴木博幸調教助手は「去年の菊花賞の時もそうでしたが、3コーナーから馬がグンと乗ってくるという感じで。それでも変に掛かって暴走してという感じではないんで、問題ないと思います。追い切りごとに良くなってくるし、あと2本ありますからね」と復活に向け手応えありの表情を浮かべる。

もともと気の勝ったタイプだが、久々の前走はこれまで以上にテンションが高く、ゲートまでうるさい面を見せていたとのこと。そのあたりは実戦をひと叩きされたことで落ち着きも出てくるはずで、今回はおよそ2年ぶりの来日となるフランスの名手C.スミヨン騎手が騎乗するというのも興味深い。

芝の古馬G1で今年4歳牡馬が勝ったのは高松宮記念のコパノリチャードのみ。中長距離路線は5歳勢に牛耳られている。同期のダービー馬キズナが不在で、パンチ力に欠ける4歳勢だが、この馬が復活となれば、世代間の抗争もまた激しくなるはず。「強い馬が勝つ」とされる菊花賞を制した良血が、ここで4歳勢の意地を見せる。

エピファネイア

エピファネイアと鈴木助手


エピファネイア