【5回京都】エトランドル…小平奈由木の注目新馬レポート

エトランドル
(牡2、栗東・友道厩舎)
父:ハービンジャー
母:シェリール
母父:サンデーサイレンス

キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを、11馬身もの大差を付けてレコード勝ちしたハービンジャーのファーストクロップ。重厚なヨーロッパ血脈ながら、すでに12頭が勝ち上がっている。優秀な繁殖を集めているだけに、続々とクラシック候補が誕生しそうな予感がする。

母シェリール(その父サンデーサイレンス)は4勝をマーク。その兄弟にウィングドラヴ(愛ダービー、仏ダービー3着)、ダイワカーリアン(札幌記念、東京新聞杯、富士S)、アドマイヤビッグ(東京スポーツ杯2歳S)がいる。同馬の半兄がムスカテール(目黒記念、川崎記念など重賞での2着が3回)。キャロットクラブにて総額4400万円で募集された。

ノーザンファーム早来で順調に乗り込まれたうえ、9月3日にはNF天栄へ。定期的にスピードメニューを消化し、10月31日、栗東に入厩。11月7日、ゲート試験に合格すると、コンスタントに時計をマークする。大型ながら動きに重苦しさはなく、ラストまで余裕の手応え。中身はしっかりできている。

11月30日(日)、京都の芝1800mに臨む。1週前追い切りにも騎乗し、好感触を得ている内田博幸騎手で。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。