ロスなく内を突いた蛯名正義&フレージャパンがV…プロミネントJT

11月30日(日)、5回東京9日目10RでプロミネントJT(芝2000m)が行なわれ、蛯名正義騎手騎乗の7番人気・フレージャパン(牡5、栗東・森厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:01.5(良)。

2着にはクビ差で11番人気・ヴァーゲンザイル(セ6、美浦・田村厩舎)、3着には1馬身1/4差で4番人気・タイセイドリーム(牡4、栗東・矢作厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたビービートレイター(牡4、栗東・吉村厩舎)は4着に敗れた。

フレージャパンとアップルジャックが後手を踏むが、アップルジャックはスミヨン騎手が押っつけて大外から先頭に立つ。ブロードスターが2番手に続き、その後ろは少し差が開いて各馬が一団となって追走。ビービートレイターは中団馬群の真ん中、ロンギングダンサーは最後方ながら、前とは差のない位置で勝負どころへ差し掛かる。
4コーナーを回って先頭に躍り出たのはタイセイドリーム。それを追って横に馬群が広がる中、ロスなく内を突いたフレージャパンが一気に抜ける。そのまま押し切りかと思われたところに、3戦目のマーヴェラスJTを制した戸崎圭太騎手のヴァーゲンザイルが襲いかかり、2頭並んだところがゴール。クビ差の接戦を制したのは先に抜けたフレージャパンだった。

勝ったフレージャパンは今年5月に500万→1000万を連勝して準オープンに昇級。2走前こそ12着と崩れたが、それ以外の4戦はいずれも掲示板を確保し、堅実なレースを続けていた。

馬主は難波澄子氏、生産者は日高町の三城牧場。馬名の意味由来は「がんばれ日本」。

このレースでワールドスーパージョッキーズシリーズが終了。2日目は初日最下位だった戸崎騎手と蛯名騎手が制し、2戦とも上位争いに絡む活躍。大混戦となったが初日トップで42Pを獲得した浜中俊騎手が逃げ切ってシリーズ初優勝。
2位は40Pで福永祐一騎手、3位には戸崎騎手と田辺裕信騎手が37Pで並んで入り、1995年(1位横山典弘、2位武豊、3位安藤勝己)以来の日本人ジョッキー上位独占となった。

1着 フレージャパン(蛯名騎手)
「返し馬から具合の良さを感じていました。直線ではみんなが外を回ったので、上手く内をすくえました。ゲートで遅れたときはマズいと思いましたが、今日は馬のデキに助けられました」

2着 ヴァーゲンザイル(戸崎圭騎手)
「気難しいところがあると聞いていましたが、スローペースに上手くハマって集中して走れていました。終いもよく伸びています」

3着 タイセイドリーム(田辺騎手)
「ゲートが決まって、ムリなく良い位置につけられました。ペースも緩くて十分脚が溜まりましたが、ドタドタした感じで走るので切れ味勝負になると少し厳しいですね」

4着 ビービートレイター(赤岡騎手)
「直線で進路があいたときは、やったと思いましたが…。初めて乗せてもらったので何とも言えませんが、手応えほど反応してくれませんでした。ゲートをモッサリ出るタイプなので、外枠も響いたのかもしれません」

5着 ローレルブレッド(P.スマレン騎手)
「スタートが良く、良い位置につけることができました。直線では前が空き、力を出し切れたと思います」

8着 スマートリバティー(Z.パートン騎手)
「スピードもありますし、最後まで頑張って走ってくれました。1600mくらいを試してみても良いかもしれません」

9着 マイネルマーク(R.ヒューズ騎手)
「スタートは良かったのですが、そこからスピードに乗りませんでした。ラスト300mは良く伸びたので、もう少し距離が長い方が良いかもしれません」

11着 ブロードスター(J.マクドナルド騎手)
「スタートはすんなりと出ることができ、うまく先行することが出来ました。同じペースで走り続けてしまったため、直線では伸びきれませんでした。1800くらいが丁度良いかもしれません」

12着 サムソンズプライド(L.コントレラス騎手)
「思い通りのレースが出来ましたが、直線で脚が上がってしまいました」

15着 メイショウリョウマ(A.デフリース騎手)
「距離が短かったようです。良馬場発表ではありましたが、もっと軽い馬場の方が馬にとって良いと思います」

16着 アップルジャック(C.スミヨン騎手)
「コメントすることはありません」

プロミネントJTの結果・払戻金はコチラ⇒

フレージャパン
(牡5、栗東・森厩舎)
父:ブライアンズタイム
母:ジョウノビクトリア
母父:サンデーサイレンス
通算成績:28戦4勝

※こちらに掲載されている情報、結果は主催者発表のものと必ずご確認・ご照合ください。