待望の重賞初制覇 素質馬ラブリーデイが再びG1路線へ殴り込み!

●1月4日(日) 1回中山1日目 第64回 中山金杯(G3)(芝2000m)

今年からフルゲートが16頭から17頭へ。ハンデ戦も相まって大混戦となった2015年初のJRA重賞・中山金杯。初笑いとなったのは重賞で何度も好走しながら悔し涙を飲み続けたラブリーデイ(牡5、栗東・池江寿厩舎)。陣営期待の大器が待望の初タイトルを手に入れた。

条件クラスながら昨年6戦4勝、2着2回で充実期に入ったマイネルミラノがその勢いを見せつけるかのようにアッサリと先手を奪う。それを見ながら好位を進むロゴタイプとラブリーデイ。レースを盛り上げたのは明け5歳勢。直線で真っ先に抜け出したのは皐月賞馬ロゴタイプだったが、その動きをジックリと見ていたのが昨年、池江寿厩舎のオーシャンブルーでこのレースを勝ったF.ベリー騎手。鮮やかな差し切りで皐月賞馬の復活に待ったをかけた。

「厩舎サイドから馬のコンディションは完璧と聞いていましたし、期待に応えたいと思っていました。内枠が有利な中山コースで良い枠を引けましたし、それを生かして乗ろうと思っていてその通りの競馬が出来ました」と鞍上はしてやったりのコメント。ロゴタイプをピッタリとマークし、計ったように差す。文句なしの好騎乗に笑顔が絶えない。

明け5歳での初タイトルとなったが、元々はデビュー2連勝のあと、京王杯2歳Sで2着。競走馬として順風満帆のスタートを切り、3歳時には皐月賞、ダービー、有馬記念の大舞台を経験。古馬になってからの飛躍が大いに期待された素質馬。「まだ若さがあるので伸びシロがあると思いますし、今後の活躍を期待しています」と締めくくってくれたベリー騎手。同期の皐月賞馬を仕留め、今後は再びG1戦線が視界に入ってくるはずだ。

レースを引っ張ったマイネルミラノは失速したものの、皐月賞馬ロゴタイプは復活の兆しを見せ、昨秋のジャパンCではエピファネイアが圧勝。2月の京都記念ではダービー馬キズナも復帰予定。ジェンティルドンナ、ジャスタウェイが引退して世代交代も注目される中で徐々に駒が揃ってきた5歳勢。そこに楽しみな1頭が加わった。

ベリー

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