【シルクロードS】完全復調サドンストーム「いい調教ができた」

28日、シルクロードS(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。サドンストーム(牡6、栗東・西浦厩舎)は国分優作騎手を背に坂路で単走追い。終いまでビッシリと追われて4F53.8-39.3-24.8-12.1秒を叩き出した。

前半の入りがゆっくりだった分、全体の時計は平凡に映るが、鞍上の国分優騎手がギアを上げるとグイッと加速。ラスト1F12秒1は馬場状態が良かったことを差し引いても優秀なラップだ。西浦勝一調教師も「終いまでしっかりと動けていたし、いい調教ができたね」と仕上がりに合格点を与える。

4歳後半から攻めの良さがなかなか結果に繋がらないスランプに陥ったが、3走前のスワンSを13番人気で4着と好走。続く京阪杯も11番人気で2着と低評価を覆す走りを見せ、前走は2番人気で5着と人気を裏切るも、勝ち馬とは0秒3差。前残りの展開を思えば悪くない内容で、スランプからは完全に脱した印象だ。

「前走は展開が向かなかったね。もう少し流れてくれていたらまた違っていたと思うよ。以前はゲートをポコンと出る感じだったけど、最近はゲートが良くなっている。その分、安定性が出てきてるね。あとは少しでも流れてくれれば」と師の表情にも明るさが戻ってきた。完全復調となった今、陣営が祈願する展開さえ向けば、まとめて面倒を見ても何ら不思議ではない。