負けられない闘いを制したエアハリファ いざG1へ!

●2月1日(日) 1回東京2日目11R 第29回 根岸ステークス(G3)(ダ1400m)

これまでに馬券圏内を外したのは僅か2度のみ。早くから高い能力を示してきたエアハリファ(牡6、栗東・角居厩舎)が、負けられない一戦を制した。

前走の武蔵野Sでは勝ちパターンに持ち込むも、半馬身差の2着。すんでのところでG1への優先出走権を逃し、チャンピオンズCは除外の憂き目に。そこから2ヶ月半を隔てての一戦は、結果次第ではまたもG1参戦の夢が潰えるところ。勝利が義務づけられたシビアな闘いを、人馬は最高の形で終えてみせた。

レースは絶好のスタートを切ったかに見えたが、周囲の動きにあわせることなく、他馬を行かせて中団に待機。「戦前は作戦も考えたのですが、結果的には馬の力を信じようと思って乗りました」と三浦皇成騎手が振り返ったように、4角は10番手で通過と馬群で脚を溜めたエアハリファ。直線を向くと追い出され、馬群の合間を縫うように脚を伸ばし、差し切りを決めてみせた。

見事に陣営の期待に応えた三浦騎手は「前回の武蔵野Sでは1番人気に応えられませんでしたからね。落とせない一戦を勝ててホッとしています。跨った瞬間から雰囲気が良く、僕が乗った中で今までで一番のデキだと思いましたし、これならやれる、と自信を持って臨めました」と声を弾ませるが、続けて「今日は速い馬場が課題だと思っていましたが、それもこなしてくれましたからね」と確かな手応えを強調。会心の勝利に目尻を下げた。

文句ナシの結果を残し、満を持してのG1挑戦となるが、「今まで乗せてもらった中では、東京のマイルがベストだと思っています。毎回乗るのが楽しみなほど成長をしてくれる馬ですし、フェブラリーSまでにも成長してくれると思います」と主戦は力強いコメント。その言葉どおり(2-2-0-0)と、東京ダート1600m戦では高い実績を誇るだけに、コース適性を武器に一気の戴冠となるのか。遅咲きの素質馬が、砂の頂上決戦で台風の目となりそうだ。

エアハリファ
(牡6、栗東・角居厩舎)
父:Discreet Cat
母:Chez La Femme
母父:Afternoon Deelites
通算成績:18戦8勝
重賞勝利:15年根岸S(G3)

根岸S

根岸S

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