【フェブラリーS】1週前 インカンテーション「ここまで順調」

11日、フェブラリーS(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。東海S3着のインカンテーション(牡5、栗東・羽月厩舎)は助手を背にCWコースでサクラフェリース(古500万)と併せた。一杯に追われる僚馬を5馬身追走し、直線で馬体を併せると、最後はクビ差で交わした。時計は7F96.4-79.8-65.0-51.1-38.4-13.6秒をマークし、しっかりと負荷を掛けられたようだ。

「1週前なので、併せ馬でしっかりと負荷をかけました。ラストは少し時計がかかりましたが、途中のペースが速かった分でしょう。やるべきことはしっかりとやれたし、ここまで順調にこられました」と羽月友彦調教師も調教内容に納得の様子。

前走はスタート直後につまずいて落鉄するアクシデントがありながら、最後はメンバー中で上がり最速の末脚を繰り出し、2着馬にハナ差まで迫る猛追を見せた。前々走のチャンピオンズCでもスタートから上手く流れに乗れておらず、「ここ2走はスムーズな競馬ができていないし、今度は力を出し切ってほしいですね」と巻き返しを期待する。

3歳時には1番人気でレパードSを制し、早くからG1戦線での活躍を期待されてきた素質馬。これまで2度のG1出走は二桁着順と結果を出せていないが、昨冬は3連勝で重賞2勝目を挙げるなど、いよいよ本格化の雰囲気を醸し出している。近2走は不完全燃焼の競馬となっているが、スムーズならばG1でも上位争いをする力がある。3度目のG1挑戦で結果を出したい。

インカンテーション

インカンテーション

CWコースで追われるインカンテーション(内)