【フェブラリーS】3度目の正直なるか インカンテーション

18日、フェブラリーS(G1)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。インカンテーション(牡5、栗東・羽月厩舎)は助手を背にCWコースで6F84.8-67.2-52.7-39.1-13.4秒をマーク。先週一杯に追われていることもあって、今週はラストで気合を入れる程度だったが、3歳未勝利のサンディークスをねじ伏せるようにゴールした。

「先週にしっかりと負荷をかけているので、今週はサッと。ええ、予定通りですよ。輸送すると体が減るタイプですが、今回はそれを気にせずにやるべきことをやってきました。申し分ない仕上がりでいけます」と羽月友彦調教師も悔いのない仕上げに胸を張る。

過去2度のG1挑戦は一昨年のジャパンCダート14着。昨年暮れのチャンピオンズC10着とホロ苦いもの。ただし、チャンピオンズCは1コーナーでスムーズさを欠き、道中もロスの多い競馬で不完全燃焼。それでいて勝ったホッコータルマエから0秒8差なら決して悲観するものではなく、前走の東海Sでは後方から抜けたメンバー最速上がりで3着と地力強化を示した。

今なら2年ぶりとなるマイル戦も全く問題なさそうで「久しぶりのマイルになりますが、スムーズに流れに乗って競馬ができれば」と指揮官もレースを心待ちにしている。

明確な敗因があるチャンピオンズCを除けば、昨夏の休養明け以降のレースぶりは充実そのもの。今回は鞍上を内田博幸騎手にスイッチする苦渋の決断でこのレースを勝ちにきた。G1戦『3度目の正直』となるか大いに注目したい。