【桜花賞】松山&エクスプレス 得意舞台でタイトルを

8日、桜花賞(G1)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、フィリーズレビュー7着のレオパルディナ(牝3、栗東・高橋康厩舎)は助手を背に芝コースでの追い切り。重馬場ではあったが、しっかりとした脚取りで時計は6F83.7-66.0-51.0-36.9-11.4秒をマーク。本番に向けて余力たっぷりの調整となった。

「先週は少しムキになるところもあったけど、今週はスムーズに乗れましたよ」とは高橋康之調教師。やや順調さを欠いた1週前からしっかりと修正した。「飼い食いもいいし、精神的にも充実しています。一番いい状態でレースに臨めそうですよ」と不敵な笑顔で語る。持ち前のスピード能力で頂点を目指す。

レオパルディナ

芝コースで追われるレオパルディナ。スプリント重賞2着の実績もあり、そのスピードは侮れない


前走、フィリーズレビュー11着のクールホタルビ(牝3、栗東・清水久厩舎)はレースでもコンビを組む小牧太騎手を背に坂路での追い切り。あいにくの天気で馬場は不良ということもあり時計は4F57.8-41.6-26.6-12.8秒。それでもラスト1ハロンはしっかりと反応し、軽快な動きを披露した。

「良い動きをしていたんじゃないですか」と納得の表情を浮かべる清水久詞調教師。あとはレース当日にピークを持っていきたいところだが、「前走は気が入り過ぎました。今回もそこがポイントになる」と分析。本番当日のテンションが鍵を握る。

クールホタルビ

▲小牧騎手とのコンビでファンタジーS制覇。再び波乱を演出できるか


前走、フィリーズレビュー2着のペルフィカ(牝3、栗東・岡田厩舎)は助手を背に坂路で一杯に追われた。時計も4F55.9-39.7ー25.4-12.5秒と馬場状態を踏まえれば十分な数字で、1週前追い切りからの状態良化がうかがえた。

愛馬の調教を見守った岡田稲男調教師は「普段から乗り込み量も増やしたし、息を作って順調に来られました。ここまではパーフェクト」と強気の発言。あとは天候の回復に期待する。「良馬場の方がいいタイプ。条件もいいし人気ほどの差はないよ」と天気を味方につけ、有力馬をなぎ倒せるか。

ペルフィカ

▲不良馬場でもパワフルな脚捌きを披露


前走、フィリーズレビュー3着のムーンエクスプレス(牝3、栗東・鈴木孝厩舎)は松山弘平騎手が騎乗。坂路で追われ、終い重点の調教内容になり時計は4F54.3-39.2-25.7-12.7秒を記録した。

先週に引き続き、稽古でも跨った鞍上は「今週は最後の50mぐらいで仕掛けた程度ですが、余力もありましたし、調度良かったと思います」と順調な調整ぶりをアピール。桜花賞と同舞台の阪神JFでも見せ場たっぷりの4着に入っており、地力は遜色ない。先日JRA通算300勝を挙げ、勢いに乗っている松山騎手のエスコートでタイトル奪取を狙う。

ムーンエクスプレス

▲2週にわたって松山騎手が騎乗。デビューから7戦全てで手綱を執っている