大激戦をハナ差制したのはムスカテール…メトロポリタンS

4月25日(土)、2回東京1日目11RでメトロポリタンS(芝2400m)が行なわれ、吉田豊騎手騎乗の7番人気・ムスカテール(牡7、栗東・友道厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:24.8(良)。

2着にはハナ差で4番人気・ニューダイナスティ(牡6、栗東・石坂厩舎)、3着にはクビ差で5番人気・ヴァーゲンザイル(セ7、美浦・田村厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたエックスマーク(牡6、栗東・角居厩舎)は7着に敗れた。

1周目スタンド前では好スタートを切ったヒュウマがハナをうかがうが、内からメイショウウズシオが主張。ニューダイナスティ、ヴィクトリースターの同じ勝負服が続き、その後ろにはこれも同じ勝負服のリベルタスとエックスマークが並んで追走する。向こう正面半ばではメイショウウズシオがぐんぐん後続を離し、10馬身近くのリードを取るが、3コーナー過ぎから徐々に後続との差が詰まり、残り400mでギブアップ。
代わって先頭に立ったヒュウマが粘り込みを図るも、ニューダイナスティがジリジリと詰め寄ってヒュウマを交わす。さらに外からムスカテールとヴァーゲンザイルが脚を伸ばして3頭が並ぶ格好でゴール。写真判定の結果、ハナ差でムスカテールに軍配が上がった。

勝ったムスカテールは一昨年の目黒記念以来となるおよそ2年ぶりの勝利。昨年の川崎記念では2着に入る健闘があったものの、なかなか勝利が遠く、今年に入ってからも川崎記念8着、大阪杯11着と大敗。ともに勝ち馬から2秒以上離された完敗を喫していたが、重賞を勝った東京コースで鮮やかな変身を見せた。
馬主は吉田勝己氏、生産者は安平町のノーザンファーム。馬名の意味由来は「銃士(仏)」。

1着 ムスカテール(吉田豊騎手)
「良い馬ですね。道中も良い感じで運べましたし、あとは上手く外に出せればと思っていました。直線でもよく伸びてくれましたし、最後に外から馬がきてくれてもう1回脚を使ってくれたのでこれで差せるだろうと思いました。このコース条件も良かったと思います」

2着 ニューダイナスティ(内田博騎手)
「切れるタイプではないので、早目に動いていきました。最高の競馬が出来ましたが、勝ち馬に離れたところから来られましたからね。馬体を併せる形になっていれば、また違ったと思います。それでもよく走っていますし、見せ場十分の内容だったと思います」

3着 ヴァーゲンザイル(田辺騎手)
「開幕週の馬場で、後ろからよく追い込んでいます。オープンでもやれる力がありますよ」

4着 マイネルメダリスト(大野騎手)
「中間の稽古でもピリッとしてきたところがあったようですし、状態が上向いていたんでしょう。元々オープン特別なら地力が高いと思いますし、今日は復調の兆しが見える内容だったと思います」

5着 ヴィクトリースター(秋山騎手)
「よく頑張っていますよ。乗りやすい馬ですし、長い距離で操作性の高さを生かすことが出来たと思います」

7着 エックスマーク(戸崎圭騎手)
「スタートをスンナリ出ましたし、ある程度ペースも流れていたのでポジションもちょうど良いと思っていました。直線でも手綱を持ちながら運べましたが、追い出してからは前と並ぶところまで行けませんでした。追い切りにも乗って具合は良さそうだったんですが……。もしかすると距離は2000くらいの方が良いのかもしれません」

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ムスカテール
(牡7、栗東・友道厩舎)
父:マヤノトップガン
母:シェリール
母父:サンデーサイレンス
通算成績:30戦7勝
重賞勝利:
13年目黒記念(G2)

ムスカテール

ムスカテール

ムスカテール

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