【天皇賞(春)】サウンズオブアース「いい状態でレースに」

29日、天皇賞(春)(G1)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、日経賞4着のサウンズオブアース(牡4、栗東・藤岡健厩舎)は内田博幸騎手を背にCWコースで6F85.3-67.4-53.0-38.2-11.7秒をマーク。実戦をひと叩きされて反応はグンと良くなっている。

追い切りを見届けた藤岡健一調教師は「ちょっと道中が遅くなりすぎたかな」と苦笑いを浮かべるも、3歳未勝利のエイシンパライソを1秒近く追い掛けて、ゴールでは楽に先着。「最後はしっかりと反応して動けてた。うん、ここまでは順調。予定通りにこられたね。京都は実績もあるし、菊花賞であれだけの時計で走れている。高速馬場も心配ないね。いい状態でレースに迎えそうだよ」と合格点のジャッジ。初重賞制覇がG1という快挙も決して夢ではない仕上がりだ。


前走、阪神大賞典5着のフーラブライド(牝6、栗東・木原厩舎)は助手が騎乗してCWコースで単走追い。先週、併せ馬でビッシリと追われていることもあり、直前は馬なりで軽めの調整。それでも6F80.7-65.5-51.9-38.7-12.5秒と上々のタイムを計時。好調をキープしている。

「先週に併せ馬でしっかりと追っているし、今週は単走で軽くうながす程度で。攻め駆けする馬だし、時計面はそんなに変わりないかもしれませんが、跨ってる感じは前走とは全然違いますよ。体も締まっているし、反応もグンと良くなっていますから」と武調教助手も好調ぶりをアピール。「3200mは大丈夫。あとは牡馬との力関係でしょうと、牡馬相手のG1でどこまで食らいつけるかが焦点となる。

フーラブライド

▲高いレベルで状態をキープしているフーラブライド



前走、阪神大賞典2着のデニムアンドルビー(牝5、栗東・角居厩舎)は、CWコースで浜中俊騎手が手綱をとって、角居厩舎流の3頭併せ。ラストはダート女王・サンビスタと歩調を合わせるような形で馬なりのまま同入フィニッシュ。6F86.7-68.8-52.3-37.9-12.1秒をマークした。

浜中騎手は「前の馬にリードしてもらって、最後の反応を確認しました」と最終追い切りの経緯を説明。前走で長丁場への適性も証明し、今回は自身の騎乗では初めてとなる淀の下り坂だ。「1度使われているし、前向きさが出ていますね。でも、折り合いはつくし、競馬では進んでいかないぐらい。前走は3000mも克服してくれていますからね。ボクがこの馬に乗って京都を走るのは初めて。2度の下り坂を上手に乗ってあげたいですね」と史上2頭目の牝馬による春の天皇賞制覇へ、好感触を掴み取っているようだ。

デニムアンドルビー

▲デニムアンドルビーはダート女王・サンビスタと同入フィニッシュ