【天皇賞(春)】流れに乗りたいタマモ、スズカの伏兵2騎

30日、天皇賞(春)(G1)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、日経賞7着のタマモベストプレイ(牡5、栗東・南井厩舎)は助手が騎乗して坂路4F53.3-38.7-25.2-12.5秒をマーク。上がり重視の調整で軽快な脚捌きを披露した。

昨秋の京都大賞典2着以降、着順はひと息だが、ここ2走は大きく離されていない。担当する鶴田厩務員は「先週、ビシッとやってるし、今週は上がりだけ。あまり馬場が良くないし、時計はこんなものかな。状態は悪くありませんよ。逃げ馬もいるし、うまく好位の3、4番手ぐらいで流れに乗りたいですね」と好位からの粘り込みを示唆。波乱の立役者となれるか。


前走、阪神大賞典8着のスズカデヴィアス(牡4、栗東・橋田厩舎)は北沢伸也騎手(レースでは藤岡佑介騎手が騎乗)が跨がっての坂路追い。先週は自己ベストに0秒1と迫る4F51秒4の好時計。今週の4F52.7-38.9-25.3-12.6秒も馬場状態を考えると上々の時計で具合の良さは光る一頭。

弾むようなフットワークに児玉調教助手も「先週もいい動きでしたが、今週もいい動きでしたね」とニッコリ。「前走が厳しい競馬になって疲れもありましたが、その疲れも抜けてきましたね。今度はリズムよく運びたいですね」と万全の体調で大一番に臨む。同厩舎のアドマイヤデウスの影に隠れているが、その実力は侮れない。