【2回小倉】ウインハートビート…小平奈由木の注目新馬レポート

ウインハートビート
(牡2、栗東・宮本厩舎)
父:グラスワンダー
母:コスモダンスナイト
母父:ダンスインザダーク

父は有馬記念(2回)や宝塚記念などG1を4勝したグラスワンダー。成長力に富むターフランナーが多いのが産駒の特徴である。スクリーンヒーロー(ジャパンC、アルゼンチン共和国杯)、アーネストリー(宝塚記念など重賞を5勝)、セイウンワンダー(朝日杯FS)ら、大物を送り出している。

母コスモダンスナイト(その父ダンスインザダーク)も宮本博厩舎で走り、3勝をマーク。同馬の兄姉にマイネルアクロス(現1勝)、ウインソワレ(現1勝、ファンタジーS3着)がいる。アンティミスト(仏G1・クリテリウムドサンクルー)、バブルガムフェロー(天皇賞・秋、朝日杯3歳S)、キャンディストライプス(亜チャンピオンサイアー)らを産んだ四代母バブルカンパニーに連なるファミリー。ウインレーシングクラブに募集総額1400万円でラインナップされた。

コスモヴューファームでの乗り込みは順調に進み、7月2日、栗東に入厩した。8日のゲート試験をパスすると、ひと追いごとに反応が良化。先週はウッドコースで6ハロンより時計を出したが、ラストまでしっかり伸びた。簡単にバテないスタミナがあり、長く脚を使えそうな印象を受ける。

8月9日(日)、小倉の芝1800mでデビュー。追い切りにも跨り、特徴を把握している松山弘平騎手で。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。