ゴスペル激走も 横山典は悔しい2着「誰がみても納得できるレース」

●10月4日(日) 4回中山9日目11R 第49回 スプリンターズS(G1)(芝1200m)

11番人気の低評価を覆し、サクラゴスペル(牡7、美浦・尾関知厩舎)が2着好走。オーシャンSを2度制したコース巧者ぶりを遺憾なくみせつけた。

先手を主張する馬を先に行かせると、折り合いに専念しながら徐々に好位のポジションへ。直線を向くと内から4頭目のスペースに持ち出し、一気にスパート。急坂を駆け上がるとジワジワと脚を伸ばしたが、勝ち馬の末脚に屈した。

横山典弘騎手は「よく走った。ここまでやれたんだから、きょうのところは仕方がない。誰が観ても、納得できるいいレースだったと思うよ。休み明けでも、しっかり仕上げた厩舎関係者に感謝したい」とコメント。どこか納得した表情の中にも悔しさを覗かせたが、一方の尾関知人調教師も「時計やペースなど条件がピッタリ合ったレースだった。ただし、この馬のことを一番知っている騎手(戸崎騎手)が勝ち馬に乗っていた」と振り返った。

今後は香港遠征を目標としつつ、招待が叶わなければ暮れの阪神カップを視野に。「きょうも中山なのに馬体が減っていましたからね。香港ならば滞在競馬ですから」と尾関師。7歳馬ながら、初の海外遠征となるか。古豪の挑戦はまだまだ続く。