ラチ沿いはまさにグリーンベルト、アグネススターダムだ!

アグネススターダム

15年10/11(日)4回京都1日目5R 2歳新馬(芝外1800m)

アグネススターダム
(牡2、栗東・河内厩舎)
父:アグネスデジタル
母:アグネスマジカル
母父:アグネスタキオン

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ディープインパクト産駒の2頭が当然に1、2番人気。特にパーシーズベストは1.7倍と圧倒的支持を受けていた。確かにいい脚は持っていた。だが終始、内ラチ沿いでレースが出来たアグネススターダムには届かなかった。それでもメンバー中、最速の上がり脚を発揮。すぐにでも勝ち上がれそうだ。アグネススターダムは小廻りの利くフットワークで、先へ先へと進めた優位さで押し切った。


前の日の土曜にダートで河内厩舎、芝で石坂厩舎とそれぞれが新馬勝を納めていた。それぞれの陣営にしてみれば土曜の馬ほどの自信はなかったかも知れないが、手応えは十分にあったはず。アグネススターダムは、スタートで少し接触する様な出だったが、ひるまずにすっと前に行けている。最初はエンパイアソウルの先行で内の2番手、その後はエイムと並ぶ形だったが、内ラチ沿いが違う。3コーナー手前ぐらいから先頭に出て、そのままユッタリと進めている。対するパーシーズベストはスタートがいまひとつ。2ハロンぐらいでは先頭からかなりの差があった。坂の下りで随分と差を詰めては来たが、最後のカーブに入る時も追っつけどうしだった。

クルリと廻るアグネススターダム。本当にカーブを小さく廻った感じであり、すぐに内ラチ沿いへと持っていけている。対するパーシーズベストはかなりの外目。とてもではないが、絶対に届きようもないぐらいの差があった様に思える。ラスト1ハロンでもしかり、まだまだ差は詰まらず。しかし本当に長~い脚を使って追い詰めていき、1馬身もないほどでゴールした。負けて強しだろう。

アグネススターダムは、土曜に先に勝ち名乗りをあげたオーマイガイと併せても1馬身ぐらい遅れをとる。しかし芝での素軽い走りは悪くないもの。負かした相手を考えると、ちと面白い存在になり得るかも知れない。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。