【菊花賞】2週連続Vなるか ベルーフ代打の浜中「集中力がカギ」

21日、菊花賞(G1)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、セントライト記念5着ベルーフ(牡3、栗東・池江寿厩舎)はCWで古馬1600万のタップザットを内から0.4秒追走し、馬なりで同入。4F53.2-39.1-11.8秒とラスト1ハロンは鋭い脚を見せた。

調教に跨った浜中俊騎手は「少し気難しい感じで、馬場入りでゴネるところがありましたね。でも、イメージしていたよりはマシだったかな。半マイル追いとはいえ、折り合いもついていましたよ。競馬で気を抜く面があるので、最後までいかに集中力を切らさないようにするかが鍵になるでしょう」と今回が同馬とは初コンタクトとなるが、相手として見ていた馬だけに、イメージは出来上がっている様子。
小倉記念2着と、古馬相手に善戦している事から見ても、能力上位である事は間違いない。初コンビでG1制覇を目指す。

ベルーフ

京成杯以来の勝利に期待がかかるベルーフ


前走、神戸新聞杯8着のタガノエスプレッソ(牡3、栗東・五十嵐厩舎)は助手を背にCWで最終調整。一週前追い切りでは併せ馬で先着を果たし、今回は単走で一杯に追われ、終い鋭くゴールを駆け抜けた。タイムは6F82.3-66.3-52.2-39.3-12.2秒。

「先週に併せ馬でビシッとやってあるし、今週は単走でサッと。動きも息遣いも前走時より良くなってきたね。春と比較したら精神的に強くなってきたし、落ち着きがあるのもいい。神戸新聞杯でもスローの中、最後はいい脚を使ってた。京都コースでうまく末脚を生かしたいね」と五十嵐忠調教師

昨年のデイリー杯2歳Sから勝ち星からは遠ざかっているが、今回で6戦続けて騎乗する菱田裕二騎手は手の内に入れているはず。人馬のコンタクトがより要求される舞台で、春から成長した姿を見せたい。

タガノエスプレッソ

人馬共にG1初制覇を目指すタガノエスプレッソ


前走、玄海特別1着のマサハヤドリーム(牡3、栗東・今野厩舎)はCWで古馬500万のマルカロゼッタと併せ馬。1.3秒前を行く相手に対して一杯に追われ、0.4秒届かずも、時計は6F80.8-65.9-52.2-39.5-13.0秒と上々の内容。ビッシリと追われたのは好印象だ。

今野貞一調教師は最終追い切りを終え「追い切りは遅れてしまいましたが、相手は動く馬ですし、こっちは追走の形でしたから。ええ、問題ないですよ。トモがしっかりしたことで、頭が上がらなくなって折り合いに進境がうかがえます。春先の競馬でも力負けと思ったレースは1度もない。ここでも本来の力を出し切れれば、と思っています」と強気の姿勢をみせた。

春のクラシックには間に合わなかったが、夏の上がり馬として最後の一冠へ。ひと夏を越え、大いに成長した同馬が、クラシック最後の舞台で台風の目となるか注目だ。

マサハヤドリーム

夏の上がり馬マサハヤドリームがG1の初陣に挑む