【エ女王杯】1週前 スマートレイアー坂路49.6秒の超抜時計

11月15日(日)に行われるエリザベス女王杯(G1)の一週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、府中牝馬S2着のスマートレイアー(牝5、栗東・大久龍厩舎)は5日、浜中俊騎手を背に坂路で併せ馬を行った。古馬1000万のブルミラコロが一杯に追われるところ0.5秒追走し、0.2秒先着を果たした。馬なりながら抜群のタイムを叩きだし、4F49.6-36.5-24.2-12.4秒を計時した。

調整過程を振り返って、加藤調教助手は「去年は折り合いを欠くところがあったので、今年もそこがポイントですね。普段でもそこを重視しながら調整をしています。今週はジョッキーを乗せて追い切り。考えていたよりも速い時計になりましたね。でも、無理をさせてる感じではなかったし、これでイメージも掴んでくれると思う。あとはレースまでしっかりケアしていきたい」とコメント。これまで4度G1に挑戦しながらも、あと一歩冠に届かないレースが続いている。ここ2戦は強い競馬が出ているだけに、5歳になった一皮向けたスマートレイアーに期待だ。


スマートレイアー

厩舎周りで調整中のスマートレイアー


前走、府中牝馬S12着のシャトーブランシュ(牝5、栗東・高橋義厩舎)は5日、藤岡康太騎手を背にCWで併せ馬。メイショウスザンナと重賞ウィナー同士の豪華な併せ馬となったが、0.3秒先行する形からアタマ差遅れる内容。終いもしっかり伸ばし6F84.3-67.9-52.5-38.3-11.4秒を叩き出した。

「今週は3頭で併せ馬を。ジョッキーもいい感触を得てくれていましたよ。目標どおりに、上向いてきましたね。前走は休み明けでしたし、この馬にとって緩い馬場も合わなかったように思います。乾いた馬場で走らせてやりたいですね」と高橋義忠調教師。マーメイドSを制した末脚が飛び出せば、1発あっても不思議ではない。


シャトーブランシュ

調整中のシャトーブランシュ(写真は助手が騎乗)


前走、京都大賞典5着のフーラブライド(牝6、栗東・木原厩舎)は4日、酒井学騎手を背にCWで一杯に追われる内容。長めに追われながらも、終いはしっかりとした脚取りで、7F98.0-81.4-65.7-51.3-37.9-11.7秒をマーク。

「前走は鼻出血明けの競馬でしたからね。そんな中でもいい状態で出走できました。牡馬の強豪、上がりの速い勝負にも対応して上がってきてくれたし、何より無事にあがってきてくれましたから。今週もジョッキーに乗ってもらってしっかり攻められたし、来週もビシッとやりますよ。馬体重も470キロを切るぐらいのイメージで絞り込むつもり。ラストランになるし、目一杯に悔いのない仕上げで臨みます」と武調教助手は最後の仕上げに力が入っている様子。

連勝で挑んだ愛知杯を制するなど、ここまで重賞2勝。昨年の本レースでは、勝ち馬と肉薄の0.4秒差と力差のない闘いを演じた。有終の美を飾ることができるか、見どころである。


フーラブライド

ラストランに懸けるフーラブライド


前走、秋華賞2着から挑むクイーンズリング(牝3、栗東・吉村厩舎)は5日、助手を背に坂路で馬なりの調教。4F54.5-40.3-25.7-12.5秒をマークした。

古馬との初対戦に向け吉村圭司調教師は「けさはそんなにやるつもりもなかったし、予定通りですね。前走後は反動を心配しましたが、それほどでもなかった。すぐに調教を開始できましたからね。今年の3歳牝馬はレベルが高いと思うし、この馬にとっても再度、近場の京都で走れるのはいい材料。いい状態でレースに臨めるよう調整していきます」と順調さをアピール。ミッキークイーンがジャパンCへの出走を表明し、世代の代表として、歴戦の古馬を相手にどんな戦いを繰り広げられるのか。シュタルケ騎手との初タッグにも注目だ。

前走、ムーンライトHを勝ったウインリバティ(牝4、栗東・飯田祐厩舎)は4日、助手を背にCWで一杯に追われる内容。6F87.1-69.8-54.4-39.7-11.8秒をマークした。

調教を終え、緒方調教助手は「今週はしっかりと追いたかったのでコースで。馬場が悪いのでオーバーワークにならないよう、上がりが速くなるイメージで。いい反応でしたし、順調にきていますね。
元々、乗り味もよかった馬ですが、ここにきて馬体重も増えてきたようにいい筋肉がついてきたのだと思います。トモにも力がついてきましたしね。相手は強いけど、いい状態でレースに使えるようにもっていきたい」と初G1挑戦へ順調な過程を示唆。目下、現在3連勝中、勢いでどこまで迫れるか。