【ジャパンC】終い12秒2パンドラ「いいバランスの調教ができた」

25日、日曜東京11レース・ジャパンC(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。天皇賞(秋)4着からの参戦となるショウナンパンドラ(牝4、栗東・高野厩舎)は、助手を背に坂路で終い重点の調整。単走で徐々にピッチを上げていくと、回転の利いたフットワークで坂路を駆け上がり、4F54.9-39.9-25.1秒-12.2秒をマークした。

3日間開催で、全休明けとなったこの日。ジャパンCに出走する関西馬で追い切りを行ったのはこの馬だけ。高野友和調教師は「1本目を乗った動きを見て、2本目に追いきることを決めました。やりすぎないよう、だからといって軽めにはならないように。いいバランスの調教ができたと思います」と説明。変則日程においても自分のリズムを崩さず、いつも通りの課程で最終追い切りを終えた。

今年は春の宝塚記念で3着。秋初戦のオールカマーを快勝し、前走の天皇賞は4着と、牡馬を相手に互角の戦いを続け、迎えた秋3走目。「ここまでは考えていたメニューを順調に消化できましたが、気を抜かず、いい状態でレースへもっていけるように注意して調整していきます」と師の言葉からも、状態面の良さ、この大一番に向けて確かな手応えが感じ取れる。

過去10年で牝馬が4勝している牝馬が強いレース。天皇賞でもメンバー最速の上がりを叩き出しており、その自慢の切れ味が炸裂すれば、全馬まとめて差し切るシーンも十分ありそうだ。