【ジャパンC】名手を背に余裕の先着サウンズ「背腰もしっかり」

26日、日曜東京11レース・ジャパンC(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、京都大賞典2着のサウンズオブアース(牡4、栗東・藤岡健厩舎)は、2週連続でM.デムーロ騎手が騎乗。今週はCWコースで古馬1000万のディープミタカに胸を貸し、馬なりのまま6F82.6-68.1-53.3-38.9-12.3秒をマークし、0.3秒先着を果たした。

藤岡健一調教師は「ちょっとチグハグなところもあったし、イメージした調教ではなかったけど、全体時計は速いし、おしまいもしっかり動けてたから。いい状態でこれていますよ」と満点評価とは行かずとも、それに近いジャッジ。東京コースはダービー(11着)以来、2度目となるが「輸送自体は心配していないよ。ダービーの頃は押せ押せで使っていたところがあるからね。背腰もしっかりしているし、コースなどは心配していませんよ」と愛馬の成長に期待を寄せる。鞍上は08年のこのレースを9番人気のスクリーンヒーローで勝利。勝ち方を知るジョッキーを背に初重賞、初G1Vを狙う。

サウンズオブアース


前走、札幌記念2着のヒットザターゲット(牡7、栗東・加藤敬厩舎)は、助手を背に坂路で終いを強めに追われる最終調整。単走でもラストまでシッカリとした脚取りで、タイムは4F55.5-39.7-25.7-12.5秒を計時した。

前走後は予定していた天皇賞を回避する誤算があったものの、ここへ目標を切り換えてからは順調に攻めを積まれ、4週連続でラスト1F12秒のラップをマーク。清生調教助手は「ラストをしっかり追う指示でやりました。あまり攻め時計でどうこうってタイプじゃないですしね。追ってからの反応も良かったし、最後まで集中力を保って走れていたのはいいんじゃないでしょうか。札幌記念の頃より筋肉の張りなんか良くなっているし、いい状態でレースにもっていけそうです」とプラスに捉えている。ここに来てまたひと皮剥けた感もあり、7歳のベテランがひと泡吹かせるか注目される。

ヒットザターゲット