【中山大障害】これぞ王者の貫禄!アップトゥデイトがJ・G1春秋制覇!

12月26日(土)、5回中山7日目10Rで第138回中山大障害(J・GⅠ)(障4100m)が行なわれ、林満明騎手騎乗の2番人気・アップトゥデイト(牡5、栗東・佐々晶厩舎)が優勝。勝ちタイムは4:37.9(良)。

2着には半馬身差で5番人気・エイコーンパス(牡6、栗東・松田博厩舎)、3着には2馬身差で1番人気・サナシオン(牡6、栗東・松永幹厩舎)が続いて入線した。

スタートは五分の14頭だったが、最初の障害を越え、ハナに立ったのはドリームセイリングでその後ろをサナシオン、アップトゥデイト、マキオボーラーと続く。序盤、先頭を走るドリームセイリングは障害を越えるごとに後続との差を広げ最大で5馬身ほどの差を広げ、逃げる。しかし大いけ垣障害を越えた辺りで後続が徐々に差を縮め始める。
2周目の竹柵障害越えたところで先頭はサナシオンに代わり、アップトゥデイトが2番手でこれを追う形で最後の障害を飛越し直線へ。
先頭を走るサナシオンをアップトゥデイトが懸命に追い、これを捕らえる。サナシオンは盛り返そうとするも余裕が無い。そこに外からエイコーンパスが強襲するも届かず。アップトゥデイトが中山GJに続きJ・G1春秋制覇を達成した。また、2年前の覇者アポロマーベリックは競走を中止した。

勝ったアップトゥデイトは昨年の9月から障害の世界に飛び込み、2戦目で2着に2.5秒差をつけ初勝利し、オープン戦を連勝。その後も2着、4着と安定した走りを見せ、今春の中山GJをレコードで圧勝し、晴れてJ・G1馬となった。今回の勝利は休養明けをものともせず、5連勝と勢いにのるサナシオンを抑える堂々とした競馬で、王者の貫禄を見せ付けた。
馬主は今西和雄氏、生産者は新冠町の株式会社ノースヒルズ。馬名の意味由来は「最新の、現代的な」。

1着 アップトゥデイト(佐々木晶三調教師)
「小倉サマージャンプで脚をぶつけて出血した影響があり、ここへ直行することになりました。でも、経験上、飛越で息が入る障害戦は、調子さえ良ければ、久々でも走れるという確信がありましたよ。輸送に慣れてイレ込まず、プラス体重。さすがに道中はゴロゴロした呼吸だったとジョッキーも話していましたが、ほんとスタミナがありますよ。勝ってくれてありがたい。2着馬も来年は怖いし、3着も立派。この3頭の戦いが続くでしょうね。阪神ジャンプSをステップに、中山グランドジャンプを目指します」

(林騎手)
「念願の年度代表馬を確実にでき、ほんと良かったよ。サナシオンをぴったりマークして運んだ。ペースが速かったし、体も少し太かったけど、終いは止まらない馬。力でねじ伏せることができた。馬はありがとうと声をかけたいね。この馬がいるから、まだジョッキーをやめるわけにはいかない。これからもがんばります」

6着 オジュウチョウサン(石神騎手)
「ペースが速かったですよ。初の63キロでしたしね。でも、スタートや飛越が良化。コース適性は高いですし、また来年にがんばります」

8着 ウォンテッド(北沢騎手)
「G1は違う。このペースでは追走に苦労。赤煉瓦あたりで手応えは一杯だった」

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アップトゥデイト
(牡5、栗東・佐々晶厩舎)
父:クロフネ
母:リニアミューズ
母父:トニービン
通算成績:23戦7勝
重賞勝利:
15年中山大障害(J・GⅠ)
15年中山GJ(J・GⅠ)
15年小倉サマーJ(J・GⅢ)

アップトゥデイト

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