【愛知杯】巻き返しに燃えるスザンナ「走りのバランス良くなった」

13日、土曜中京11レース・愛知杯(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、ターコイズS12着のメイショウスザンナ(牝7、栗東・高橋忠厩舎)は、助手が騎乗して坂路でしまい強めに追われての最終調整。しまい重点のため全体の時計は平凡だが、ラスト1Fは12.3秒と弾けんばかりのフットワークで4F55.6-39.4-25.4-12.3秒を叩き出した。

「左回りはあまり経験がないので、日曜(コースは左回り)のCウッドでしまいをびっしりとやって右手前で走らせてやりました。その効果もあるのか、走りのバランスも良くなったし、今週の反応も良かったですよ。前走時より具合もいいし、リズム良く運んで巻き返したい」と矢野調教助手は中間の調整に確かな手応えを掴んでいる様子。程よく気合最乗、状態は悪くなさそうだけに、そろそろ重賞ウイナーの底力を見せたいところだ。


前走、1000万下1着のリーサルウェポン(牝5、栗東・荒川厩舎)は、ポリトラックで助手が騎乗しての単走追い。いつものように直線を伸ばす追い切りでタイムは5F66.3-50.8-36.3-11.5秒を計時。終始馬なりながら、キビキビとした脚捌きでゴールを駆け抜けた。

佐藤調教助手は「前半を我慢させておしまいをビシッと。グングンと伸びていく感じでいい動きをしてくれました。これがマイル重賞なら強気になれるほどですよ」と仕上がりに胸を張る一方で、「そう、今回は距離が鍵ですね。2走前は1800mで少し甘くなるところがありましたから。状態の良さとハンデでどこまでカバーできるか」と2000mの距離を不安視する。とはいえ、ここに来ての充実は目を見張るばかり。遅咲きのディープインパクト産駒がここで初タイトルを手にしても何ら不思議ではない。