【ダイヤモンドS】長距離戦で才能開花マドリードカフェ「充実してきた」

17日、土曜東京11レース・ダイヤモンドS(G3)の追い切りが栗東トレセンで行なわれた。

2段階の格上挑戦となった万葉Sを見事に勝利したマドリードカフェ(牡5、栗東・荒川厩舎)は、助手を背に坂路での追い切り。単走で強めに追われ、4F54.4-39.4-25.6-12.4秒をマークした。

「ここにきて馬体も迫力が出てきたし、動きも良くなってきましたね。馬が充実してきた感じ」と佐藤調教助手の表情は明るい。昨年12月に使われた3歳夏以来の芝のレースで才能が開花。前走は初距離となる3000mで見事にオープン勝利を飾った。「ゴチャつく展開でも我慢がきくし、長距離が合っているのでしょうね。 ハンデは1キロ増えますが、ここも展開ひとつで楽しみがありそう」と、引き続きの長距離レースに陣営の期待度も高い。


万葉S5着からの巻き返しを狙うトゥインクル(牡5、栗東・牧田厩舎)は、助手を背にCWコースで古馬1600万のアンリヴィールドを1.0秒追走。一杯に追って6F84.1-67.7-52.8-39.0-12.5秒をマークし、パートナーに同入する形となった。

昨年は4月から8走連続馬券圏内に入る充実振りを見せ、重賞のステイヤーズSでも3着に好走した。それだけに前走の5着という結果が少々気になるところだが、「前走は展開もゴチャついたし、少し不完全燃焼な感じ。それにプラス体重も影響したかな。そこもあって、今回はコース中心で乗って負荷をかけてきました。今度は絞れてくると思いますよ」と古閑調教助手は話す。「ハンデは1キロ軽くなったし、スムーズに走っていいとこを見せて欲しい」と、再びの重賞挑戦で前進を狙う。


ステイヤーズSでは7着だったファタモルガーナ(セ8、栗東・荒川厩舎)は助手を背に坂路で4F53.4-38.7-25.5-12.7秒をマーク。3年連続でのローテーションとなるが、時計は前2年とも遜色ない。

しかし佐藤調教助手のトーンは低い。「いつものように間隔をあけながらのローテーションですが、まだ動きを見ててもいい頃の迫力に乏しい感じがするんですよね。去年の2着馬だし、力はあるのは確かですが、今回は半信半疑ですね」と話す。3400m以上のレースでは5戦して2着3回と、そのすべてが重賞ながら安定した成績を残している。脚元に不安があり、順調に使えないことが多い馬だが、今回は例年通りのローテーション。長距離巧者が得意の舞台で巻き返しを狙う。