【中日新聞杯】成長うかがえるケツァルテナンゴ「この条件も合っている」

9日、中日新聞杯(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、白富士Sを勝ったケツァルテナンゴ(牡4、栗東・笹田厩舎)は、助手を背に坂路での単走追い。ラスト1Fをビッシリと追われて4F53.9-39.3-25.3-12.2秒を計時した。

笹田和秀調教師は「ようやく精神面が大人になってきましたね。厩舎でもレースへ行っても落ち着きを保てるようになってきたのがいい。重賞挑戦になりますが、この条件も合っていると思いますよ」と自信ありの口ぶり。重賞では2度の6着が最高だが、オープン特別2勝の地力は侮れない。


現在、調教師リーディング2位に付ける音無厩舎からは、ヒストリカル(牡7、栗東・音無厩舎)とレコンダイト(牡6、栗東・音無厩舎)がエントリー。最終追い切りは坂路でともに助手が騎乗し、ヒストリカルが0.1秒先行する形でスタート。ヒストリカルがそのまま追いすがるレコンダイトを1馬身振り切って4F51.4-37.7-24.6-12.5秒をマーク。レコンダイトも4F51.5-37.8-24.7-12.5秒と上々の時計をマークした。

音無秀孝調教師は「併せ馬でしっかりとやった。2頭とも動けてるし、いい状態ですよ」と両馬の仕上がりに太鼓判。ヒストリカルは「競馬に行けばおしまいは確実に脚を使ってくれるが、この脚質だけに開幕週の芝がどう出ますか。上がりがかかるような流れになって欲しいね」と話し、レコンダイトは「いいね。放牧で立て直した効果で動きもグッと良くなっています。去年は七夕賞後に夏負けして、それがずっと尾を引いていたところがあるんですよ。秋2戦とは状態が違っているし、今回はいいんじゃないですか」と一発を匂わせるコメントを残した。