【阪神大賞典】古豪健在示したいミロティック「衰えたところはない」

16日、阪神大賞典(G2)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

昨秋のジャパンC15着以来の復帰となるカレンミロティック(セ8、栗東・平田厩舎)は、坂路で藤懸貴志騎手(レースでは秋山真一郎騎手が騎乗予定)が騎乗して、単走で終い一杯に追われ4F52.8-38.2-24.7-12.5秒をマーク。2月半ばから入念に攻めを積まれ、素軽い動きを見せている。

追い切りのパートナーを務めた藤懸騎手も「しっかり負荷をかけるように、上がりまでしっかり追いました。何回か当週の追い切りにも乗せてもらっていますが、それらと比べても遜色ない動きでしたよ。最近はあまり結果が出ていませんが、体は太め感もないし、動きも衰えたってところはありませんから」と仕上がりの良さをアピール。前走は着順こそ大きいが勝ち馬とはわずか0.6秒差。ここで古豪健在を示したい。

カレンミロティック


前走、小倉大賞典13着のタマモベストプレイ(牡6、栗東・南井厩舎)は、助手を背に坂路で3歳500万のメイショウカクオビを0.6秒追走、ラスト2ハロンを12秒台前半でまとめる力強いフットワークで同入を果たし、4F52.3-37.8-24.4-12.3秒を計時した。

昨夏の札幌では2600mで2、3着と好走したが、オールカマーが12着、休養を挟んで前走の小倉大賞典が13着と近2戦が大敗。巻き返しを期す一戦に南井調教助手は「きょうもしっかりと。時計は出てるし、どこも悪いところはないんやけど、競馬にいって脚の使い方が難しいからな。一度実戦を使ってるし、この距離なら楽な位置で運べそうやけど……。後続に引っ張ったまま並ばれると厳しい。うまいこと脚を使わせるように走れれば」と期待を寄せる。距離延長で復調のキッカケを掴めるか注目だ。