【UAEダービー】武豊ラニが見事V!ケンタッキーダービー参戦へ意欲!

3月26日(土)、アラブ首長国連邦・ドバイのメイダン競馬場でUAEダービー(G2)(3歳 1着賞金:120万米ドル ダート1900m)が行われ、 日本からは武豊騎手ラニ(牡3、栗東・松永幹厩舎)、J.モレイラ騎手ユウチェンジ(牡3、栗東・森厩舎)、M.デムーロ騎手オンザロックス(牡3、栗東・森厩舎)が出走。ラニが日本調教馬として初めて同レースを制した。勝ちタイムは1.58.42。

ラニはゲートでつまづき、最後方からのレースとなったが、道中で思い切ってマクり先頭集団へ。ユウチェンジ、ヴェイルドリと並んで最終コーナーを回ると、直線で一旦はユウチェンジに離されたが、そこから盛り返す。後方からポーラーリバーも差して来たが、しぶとく振り切った。また、道中でハナに立ち、終盤まで先頭を守っていたユウチェンジが3着に粘り込んでいる。
2着は大手ブックメーカーでは1番人気に支持されていたポーラーリバー(牝3、UAE・D.ワトソン厩舎)だが、道中で最後方まで後退するも、直線で挽回し2着に浮上。オンザロックスは5着だった。

勝ったラニは前走のヒヤシンスSでは5着に敗れていたが、未勝利、カトレア賞と大味な競馬で2連勝。戦前から陣営はここを勝てば5月7日(日)にアメリカのチャーチルダウンズ競馬場で行われるケンタッキーダービー(G1)の参戦プランを掲げていたが、レース後も関係者、武豊騎手が改めて遠征の意思を表明した。
管理する松永幹夫調教師は「スタートで躓いてドキッとしましたが、ジョッキーが上手く乗ってくれました。道中で動いた時もいつものラニの競馬かと思っていましたが、4コーナーの手応えがあやしかったので、心配しながら観ていました。それでも、いつも最後にジリジリと脚を使う馬なので、よく差してくれました」とレースを振り返った。また、武豊騎手も「(ゲートで躓いたが)道中はいい感じでした。状態は最高に良かったから期待していましたよ」と会心の勝利に笑顔がこぼれた。

母は天皇賞(秋)を制したヘヴンリーロマンスで、兄アウォーディー、姉アムールヴリエに続き重賞ウィナーの仲間入りとなった。馬主は前田葉子氏、生産者はアメリカのNorth Hills Co. Limited。馬名の意味由来は「天国、天空(ハワイ語)」。

ラニ
(牡3、栗東・松永幹厩舎)
父:Tapit
母:Heavenly Romance
母父:Sunday Silence
通算成績:6戦3勝
重賞制覇:
16年UAEダービー(G2)

ラニ

ラニ

ラニ

※こちらに掲載されている情報、結果は主催者発表のものと必ずご確認・ご照合ください。