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【桜花賞】巻き返しへレッドアヴァンセ音無師「馬体重は当日のお楽しみ」
2016/4/6(水)
6日、桜花賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行なわれた。前走のチューリップ賞では8着に敗れたレッドアヴァンセ(牝3、栗東・音無厩舎)。大一番への最終追い切りは武豊騎手を背に坂路で行なわれた。3歳500万のデルマオギンを0.3秒追走し、4F51.8-37.9-24.5-12.1秒をマークし、僚馬に0.4秒もの差をつけてのフィニッシュとなった。
「きょうは『しっかりやっていい』と言われたんで。意外でしたね(笑)。もともと調教でうごく馬ですが、いい動きでしたね」と話す鞍上。前走は大きく馬体を減らしての出走で「跨った感じでは体も回復していそうだし、いい状態だと思います。ただ、前走もそう思ってあの体だった。今回は減らないで欲しいですね」と、今回も引き続き馬体重への注意は必要だ。
ここまで後方一気のスタイルで2勝を挙げたが「フルゲート向きのタイプじゃないし、展開待ちかな。まあ、この馬もいいモノは持っている。うまく噛み合えば……かな」と話した。好走には展開面がポイントになるだろう。
6日、桜花賞(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行なわれた。
レッドアヴァンセを管理する音無秀孝調教師の一問一答は以下の通り。
●馬体よりも大きな問題
-:レッドアヴァンセを管理する音無秀孝調教師にお話をおうかがいます。前走のチューリップ賞を振り返っていただきたいのですが、結果としては残念なもの(8着)になってしまいましたね。
音無秀孝調教師:そうですね、スタートから悪かったです。確かにそれまではいいパフォーマンスをしていたので、後ろから行っても終いは来るだろうという期待は僕もしていたんですけど、レースが、テンよし、中よし、終いよしの、全く後ろから行く馬には用のないレースになってしまいました。ご存知のように馬体を大幅に減らしてね、そこも気になるところだとは思うのですけれども、僕は馬体減よりも、ゲートをしくじったことで、レースに参加できませんでしたから。それでも最後は33秒台の脚は使っているし、悲観だけと言うことはないです。そこから体も戻しにかかりましたから。
-:一度放牧を挟まれたということですが、馬体の回復具合はいかがでしょうか。
音:正直そんなには戻ってないです。今日追い切りましたけど、追い切り前が438kg、今日追い切ったのでまた減っているはずなんですよ。それが430kgなのか、433~434kgなのかは読めないんですよね。ここからカイ食いが落ちて、レース当日も輸送することによって、減る可能性もありますからね。ですから、昨日は438kgありましたけれども、そこから10kg減ったとして428kg。大体前走から+4~6kg、そんなイメージをしています。
-:ただ、その馬体重では走れない、ということではないと。
音:ではないです。昨日438kgあって、それでしっかりと追い切らなければ馬体は維持しますよね。だけどもそれでは競馬では走らないですよ。G1を使うんですから、それに見合う追い切りをしました。武豊騎手に乗ってもらい、納得いく追い切りをしてもらって、ユタカくんから「いいですね」というコメントももらっています。まあ競馬はその先ですから、まだわかりませんけれども。体重で競馬するわけじゃないですけど、僕は前走のスタートが上手くいかなかったから、今回はそこを上手くクリアしてくれれば、前回以上は走るんじゃないかと思いますけどね。
-:もともとスタートが気になる馬ではなかったのですか?
音:いや、前も出は悪かったです。なぜ悪かったのかと言われれば、前走まで2回続けて大外枠引いているんですよ。大外枠だと最後にゲートに入るので、入るとすぐに扉が開きますよね。ただ普段の練習では、入ってから少し間をおいてゲートを開けますから、大外枠だとゲートから出る準備ができていないまま開いてしまったのかなという風に思います。
-:枠はどのあたりを希望していますか。
音:もう大外枠はいりませんね。偶数の真ん中がいいですね、8番とか10番とか。こんなことを言っていると奇数が当たるんだけど(笑)。
●桜花賞を使うために
-:ここまでレッドアヴァンセは後ろから行く競馬が多いですが、やはり今はこの戦法が1番安定するということなのですか。
音:そもそもスタートダッシュがつかないんですよね。ダッシュがつけば行くんですよ。行けない馬なのに出遅れてしまったら、余計置かれてしまいますよね。
-:その中でも、この馬に能力を感じる部分がたくさんあると思いますが、1番感じるところはどういった部分になりますか。
音:未勝利を勝ち上がったとき、エルフィンSと、ほとんど同じ競馬をしています。どスローで前が残る展開を、直線だけで差し切る、あれは能力がないとできないので、僕はそこを信じて待っています。
-:4コーナーから直線に向かうときの、前に取り付いていくときのスピード、というのもすごく速いですよね。あれはやはりポテンシャルのある馬ではないとできない走りですか。
音:そうですね。それまでは前が壁になって追えなかったというのが2回続きましたからね。今はしょうがなしに大外に出していますけどね。
-:今回はG1ということで、強力なメンバーが揃いました。そのあたりの力関係というのはどのように思われていますか。
音:多分、強いのが3、4頭います。僕のイメージでは、最後は少し時計がかかるかなと思っていまして、それならば追い込みも利くかなと思います。
-:前回も阪神で走りましたが、この阪神コースはどのように思われていますか。
音:合ってないことはないと思いますが、3、4コーナーの長いカーブで速くならないと前が残ってしまうんですね。下り坂もあって、若干早仕掛けの競馬になることもありますし、そっちのほうが展開的には向きますね。
-:最後に意気込みをお願いします。
音:血統を言えば、兄はほとんどの馬がマイラーなんですよね。桜花賞を使うために産まれてきていますから、ここが1番の本線だと思っています。だから、馬体が減った前走を踏まえてもしっかりと追い切りました。馬体重はまた、当日のお楽しみということで(笑)。しっかり調教はしましたので、当日は応援よろしくお願いします。
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