【桜花賞】展開のカギ握るバーレル中舘師「自分のリズムを重視」

6日、桜花賞(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、クイーンC9着のビービーバーレル(牝3、美浦・中舘厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F68.3-53.9-40.3-12.5秒をマークした。

【中舘英二調教師のコメント】
「前走は強い馬を負かすように指示を出しましたが、坂下まで頑張ってくれましたし内容は良かったと思います。暖かくなって体の状態も良くなってきたので、この中間は体力強化を第一目標に調整を進めてきました。先週しっかりやっていますし、今日の追い切りは調整程度の内容でした。少し時計が速かったかと思いますが、動きは良かったと思います。どう乗るかはジョッキーがよく考えてくれていると思いますし、どんなレース展開でも対応できるように自分のリズムを重視した競馬をしてほしいですね」

【石橋脩騎手のコメント】
「クラシックで乗せていただくことが出来て楽しみです。新馬のときから実戦に行ってセンスのあるところを見せてくれましたし、一生懸命走るところがこの馬の良さだと思います。フェアリーS前の追い切りを見て、走り方に伸びが出て良くなっていると思いました。フェアリーSでは、新馬の頃とは走り方も変わって成長しているなと感じました。

阪神1600はそうそう乗る機会もありませんが、当日の馬場状態も見ながらどう乗るか考えていきます。後ろから行くタイプではありませんし、内目の枠の方が思い通りの競馬が出来るかと思います。自分の競馬が出来れば、と思っています」

ビービーバーレル


前走、チューリップ賞10着のウインファビラス(牝3、美浦・畠山吉厩舎)は、松岡正海騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F69.5-54.4-39.5-12.9秒をマークした。

【畠山吉宏調教師のコメント】
「前走は調整過程で若干追い切り不足の感じがあって、レースで力を出せなくて申し訳ありませんでした。この中間は在厩調整をしていますが、まずは馬体の回復をはかりました。桜花賞へ向けて追い切りを3本予定していましたが、今日その3本目を無事に終えることが出来ました。1週前にビッシリとやっているので、今日はサーッと流す感じでした。前半は控えて直線では前の馬にラクな形で並びかけましたし、予定通りの追い切りが出来ました。このコースも3回目ですし、ジョッキーもデビューのときから乗っているので、まずまずの結果が出た暮れのような競馬になればと思っています」

【松岡正海騎手のコメント】
「先週の稽古であらかたやってあるので、今週は先生と相談して、手応えを見て終い伸ばす形でやりました。動きは良かったです。前走は休み明けの感は否めないところがありましたが、今回はまた上積みがあるのでその点はすごく良いと思います。すごくバランスの良い馬で光るものがあると感じていたので、自分としてはそれをどのように開花させてあげようかというのをずっとテーマに持って乗ってきました。デビュー当時は少し物見をしたりしていましたが、少しドシッとしてきた感じはあります。

阪神1600はそれほど乗り辛いコースでもありませんが、あまり外枠は嫌なので8番くらいから内を引ければ良いのではないかなと思います。まだ枠も決まっていませんし特にレースプランはありませんが、G1なので無難にというよりは一発を狙っていきたいですね。今回の桜花賞は3強と言われているようですけど、そこを切り崩したい思いはあります。本命が嫌いな方は、僕の馬を買ってください」

ウインファビラス


前走、アネモネS2着のアッラサルーテ(牝3、美浦・手塚厩舎)は、嶋田純次騎手を背に(レースでは和田竜二騎手が騎乗予定)坂路コースで追われ、4F54.5-40.1-26.4-13.1秒をマークした。

【手塚貴久調教師のコメント】
「今日の追い切りは予定より速いくらいでしたが、先週の追い切りの動きも良かったですし状態は良いですよ。前走辺りからパドックでウルさい面を見せているので、その辺りがどうかですね。前走は展開も向いたと思います。今回は相手も強くなるので気楽な立場で臨めますし、少しでも良い着順に来られればと思っています」