【天皇賞(春)】シュヴァルグラン友道師「去年の秋から天皇賞(春)が目標」

5月1日(日)に行われる天皇賞(春)(G1)の共同記者会見が、栗東トレセンにて行われた。
シュヴァルグラン(牡4、栗東・友道厩舎)を管理する友道康夫調教師の一問一答は以下の通り。

シュヴァルグラン



●阪神大賞典は想像を上回る完勝

-:まずは、この馬を一気にスターダムにのし上げた阪神大賞典、あのレースから振り返ってください。

友道康夫調教師:初めての3000mだったので距離的にどうかと思っていたのですが、こちらが考えていた以上の強い内容で勝ってくれました。

-:どうでしょう、逆に距離が延びて良かったのでしょうか。

友:そうですね。本当に折り合いもつくので、2400mよりも前走の3000mのほうが安心して見てられましたね。

-:そうすると、いい誤算というように見てもよろしいですか?

友:誤算というか、ある程度の距離適性があると思っていたので。誤算といえば誤算ですが、嬉しい誤算ですよね。

-:本当に完勝の内容だったかと思います。

友:ジョッキーとバッチリ折り合いもついて、追い出してからもしっかり反応してくれましたしね。本当に余裕ある勝ち方だったと思います。

-:その前の日経新春杯は2着とはいえ、1番人気に応えられない形となりましたが。

友:馬的にも少し体に余裕があったのと、4角を回る時に接触するアクシデントもありましたので。その不利が全てだったと思っています。

●昨年秋から目標にしてきたレース

-:改めてこの馬の強さを証明してくれた阪神大賞典。あれから1ヶ月になりますが、この間の調整具合というのはどうなのでしょう?

友:今回は栗東のほうに在厩しまして、どちらかというと太りやすい馬なので、太目が残らないようにしっかりと調教をやってきました。

-:先週かなり強く調教を積んだと聞いております。そして、最終的に今朝追い切りましたが、時計的にほとんど遜色ないですね。

友:元々そんなに凄い時計が出る馬ではないのですが、今日も福永君に乗ってもらって、見ていても今回の反応が一番良かったという内容でしたね。

シュヴァルグラン

-:上がりの時計を見ますと、39.1-12.3というのは先週と全く同じですね。

友:本当に先週くらいから、この馬にしては気合も入ってピリッとして戦闘モードに入ったという感じだったのですが、改めて福永君に乗ってもらって「やっぱり今回はピリッとしてますね」というコメントをもらったので、本当に具合がいいんだと思います。

-:非常に順調にきているという見方でよろしいでしょうか?

友:去年の秋から本当に一番の目標は天皇賞(春)と言っていたので、ここに向けていい感じできていると思います。

-:去年の10月から3連勝、日経新春杯は2着ですけれど、阪神大賞典も勝って本当に充実してきましたね。

友:馬自身も筋肉が付くべきところに付いて、トモもしっかりしてきてゲートも出るようになりましたし、競馬の位置取りも上手いポジションを取れるようになって、本当に去年の秋から成長していると思います。

-:この成長の要因というのは、どのあたりにあるのでしょうか?

友:去年の秋は菊花賞にも出られたんですけど、そこでオーナーとも相談して成長を待とうということで。そういうところでゆっくりと使っていったのが良かったのだと思います。

●縁の血統に新たなタイトルを

-:佐々木主浩さんの話が出ましたけれど、血統的にも同じオーナーのヴィルシーナの下ということになります。 

友:そうですね。このお母さんもウチの厩舎にいまして、子供がすべて佐々木オーナーでウチの厩舎に預けていただいて、一番の思い入れがある血統なので何とかこの馬でいい結果を出したいと思います。

-:シュヴァルグランの一番の強みはどのあたりと考えてらっしゃいますか。

友:やっぱり長距離でも折り合えるところが3200mの天皇賞(春)に向いていると思います。

-:枠順もまだ決まっていない状況ですが、これは避けてもらいたいなという条件はありますか?

友:今まであまり道悪は経験していないので、あまり雨が降って馬場が渋るのはどうかと思っています。

-:もちろん天皇賞ですから凄いメンバーが揃ったわけですが、このあたりは?

友:そうですね。この馬自身も初のG1で一線級の強い馬とあたるので、どんな競馬をしてくれるのか楽しみのほうが大きいです。

-:それでは、シュヴァルグランの数多くのファンに向けて天皇賞(春)を使う意気込みをお願いします。

友:今回初めてのG1で相手も強くなってくるのですが、去年の秋から春の天皇賞を目標にきて、本当に馬は順調にきています。あとは皆さんの応援があればいい結果がついてくると思いますので、応援よろしくお願いいたします。

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