【NHKマイルC】躍動ドラフタ11.8秒! 「チャンスなので何とか勝ちたい」

4日、NHKマイルC(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、ファルコンS1着のトウショウドラフタ(牡3、美浦・萱野厩舎)は、助手を背に南ポリトラックコースで追われ、5F64.9-49.8-36.5-11.8秒をマークした。

【萱野浩二調教師のコメント】
「今日の追い切りは、終い重点で反応を見てほしいというのが1番重要でしたが、反応もしていたし良かったんじゃないかと思います。時計が予定より速くなりましたが、良いと思います。切れ味で勝負する馬なので前走は道悪がどうかと思って見ていましたが、自分が思っているよりこの馬は強いなと思いましたね。何だか客観的に見てしまって、この馬強いなと感心しました。

強さの要因のひとつに気性的なものもあると思います。紙一重のところがあるので、それが競馬に行ってあのような不良馬場でも頑張って走るところに出ているんじゃないかと思います。最初の頃は体の幅も薄くて少し華奢でしたが、段々と重厚さが出てきました。今回はマイルになりますが、以前1600を走った頃よりも今の方が気性的にも落ち着いていますし、乗り役も手の内に入れていると思うので大丈夫だろうと思っています。折り合いに気を付けて終いが切れる競馬をするしかないですし、その辺りはジョッキーも分かっていると思います。

直線の長い東京コースですし楽しみです。G1にはなかなか出られないので勝てていませんけど、今回はチャンスなので何とか勝ちたいですね。こんなに素晴らしい馬を生産、育成してくれたトウショウ牧場の皆さん、一緒に勝ちましょう」


【田辺裕信騎手のコメント】
「前走は、中京1400という条件とすごく天気が悪くて稀に見るような重たい馬場だったことがどうかと思っていましたが、よくこなしてくれたと思います。先週の1週前追い切りで乗りましたが、レース間隔が少しあいていたこともあったので、ピリッとさせるために少し強めにやってほしいと指示を受けていました。初めてこの馬の調教に乗ったので分からない面がありますけど、自分が思っていたよりは反応が良かったと思います。

元々気性がカリカリしていて好位で競馬をするような馬でしたが、差す競馬をさせてからは少し落ち着きが出てきました。今回は距離が1600に延びますが、問題ないと思いますし逆に楽しみな方が多いです。狭いところからでも広いところに出してもどこでも伸びてくることが出来るので、こうしなければいけないという作戦を持たないで乗れます。どういう競馬をするのか相手に読まれにくいと思いますし、それはこの馬の強味ですね。気持ちが前向きですし、コントロールもしやすいです。強い馬が何頭かいますし、自分の馬のリズムで走らせながらその強い馬たちにとって嫌なレースをしようと思います。

前走を道悪で勝っていますけど、決して道悪が上手だというわけではありませんし、どちらかというと良馬場の方がこの馬の持ち味である切れが生きるのではないかと思っています。1戦ごとに成長を感じていますし、自分が思っているより強い競馬をしてきています。ここを目標にしてきたので、悔いのないように乗りたいです」

トウショウドラフタ